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大阪大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

平面上に長さ2の線分ABを直径とする円Cがある.
2点ABを除くC上の点Pに対し,AP=AQとなるように線分AB上の点Qをとる.
また,直線PQと円Cの交点のうち,Pでない方をRとする.
このとき,以下の問いに答えよ.

(1) AQRの面積をθ=PABを用いて表せ.

(2)Pを動かしてAQRの面積が最大になるとき,
ARABAPを用いて表せ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安22

図形と方程式ベクトル三角関数 座標設定三角比の利用ベクトル成分計算

方針

直径 AB の円なので APB=90 を使い、AP=2cosθ を出す。座標を A=(0,0),B=(2,0) と置き、対称性により P を上半円側に取って、P,Q の座標を sinθ,cosθ で表す。直線 PQ と円のもう一つの交点 R を求め、底辺 AQ と高さから面積を出す。最大時は θ=π/4 であり、最後に ARAB,AP の一次結合として係数比較する。

解答

(1)

座標を A=(0,0),B=(2,0) とおく。円 C は線分 AB を直径とするから、中心 (1,0)、半径 1 の円であり、方程式は (x1)2+y2=1 すなわち x2+y2=2x である。

図形は x 軸に関して対称なので、まず P が上半円上にあるとしてよい。θ=PAB とする。直径に対する円周角より APB=90 であるから、直角三角形 APB において AP=ABcosθ=2cosθ である。したがってP=(2cosθcosθ,2cosθsinθ)=(2cos2θ,2sinθcosθ)である。また Q は線分 AB 上で AQ=AP を満たすので Q=(2cosθ,0) である。

以下、c=cosθ,s=sinθ と書く。直線 PQ の傾きは 2sc02c22c=sc1=s1c である。したがって PQ 上の点は y=s1c(x2c) を満たす。

円とのもう一つの交点を R=(1+c,s) と予想して確認する。まず (1+c)2+(s)2=1+2c+c2+s2=2+2c=2(1+c) であるから、R は円 C 上にある。また s0(1+c)2c=s1c であるから、R は直線 PQ 上にもある。RP なので、これが P でない方の交点である。 Qx 軸上、Ry 座標は s であるから、AQR の面積 SS=12AQ高さ=122cs=sc である。したがって S=sinθcosθ=12sin2θ である。P が下半円上にある場合も、y 座標の符号が反対になるだけで面積は同じである。

(2) 0<θ<π/2 なので、2θ0<2θ<π を動く。よって 12sin2θ が最大となるのは 2θ=π2,θ=π4 のときである。

このとき cosθ=sinθ=22 であるから、上半円側ではAB=(2,0),AP=(1,1),AR=(1+22,22)である。ここで AR=λAB+μAP とおくと、成分比較より (2λ+μ,μ)=(1+22,22) である。したがってμ=22,2λ22=1+22より λ=1+22 である。ゆえにAR=1+22AB22APである。P が下半円側にある場合も、APy 成分と ARy 成分が同時に反転するため、同じベクトル表示が成り立つ。

上半円側の代表的な配置を描くと次のようになる。直線 PQRQ で線分 AB と交わり、R は反対側の半円上にある。

別解

解法2(方べきと有向ベクトル)

方針

Q の方べき QAQB=QPQR から QR を求め、RP と反対向きにあることをベクトルで処理する。得た座標から面積を最大化し、最大時のベクトル表示まで完結させる。

解答

図形は x 軸対称なので、P が上半円上にある場合を扱う。c=cosθ, s=sinθ とおくとP=(2c2,2sc),Q=(2c,0)である。

Q の円 C に関する方べきを、2本の弦 ABPR で表すとQAQB=QPQRである。ここでQA=2c,QB=2(1c)でありQP=(2c22c)2+(2sc)2=2c2(1c)だからQR=2(1c)である。

RQ から見て P と反対向きにあるためQR=QRQPQP=12c2c(c1,s)=(1c,s)となる。したがってR=(1+c,s)である。

(1)

底辺 AQ=2c、高さ s なので[AQR]=122cs=sinθcosθである。

(2)

面積はsinθcosθ=12sin2θだから、θ=π/4 のとき最大となる。このときAB=(2,0),AP=(1,1),AR=(1+12,12)である。y 成分と x 成分を順に比較するとAR=1+22AB12APを得る。P が下半円側の場合も両ベクトルの縦成分が同時に反転するので、同じ表示が成り立つ。

総評

難度6、計算量6。目安時間は22分。第1解法は円周角から P,Q を座標化し、直線と円の交点 R を直接確認する。第2解法は点 Q の方べきと直線の向きからR を得る。どちらも面積を sinθcosθ へ落とし、最大時にAR の係数を成分比較する。配置図で P,Q,R の順序も明示した。

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出典: 大阪大学 2015年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。