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大阪大学 2022年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

座標平面において,tを媒介変数としてx=etcost+eπ,y=etsint(0tπ)で表される曲線をCとする.
曲線Cx軸で囲まれた部分の面積を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安16

積分図形と方程式 面積計算、置換積分、計算整理

方針

0tπ では y=etsint0 であり,端点はともに x 軸上にある。曲線は右端 (eπ+1,0) から左端 (0,0) へ進むので,面積は曲線の向きに注意して,媒介変数表示の面積公式で求める。dx/dt=et(costsint) を代入し,sin2tsintcost を2倍角で表して積分する。最後は e2tcos2te2tsin2t の定積分を端点で評価する。

解答

曲線は x=etcost+eπ,y=etsint で表される。0tπ では y=etsint0 である。また端点は t=0 のとき (eπ+1,0),t=π のとき (0,0) である。したがって曲線と x 軸で囲まれる部分の面積を S とすると,曲線が右から左へ進むことに注意してS=0πydxdtdtである。

ここで dxdt=etcostetsint=et(costsint) だからS=0πetsintet(costsint)dt=0πe2t(sin2tsintcost)dt.2倍角の公式より sin2tsintcost=1212cos2t12sin2t である。したがってS=120πe2tdt120πe2tcos2tdt120πe2tsin2tdtである。

それぞれ0πe2tdt=e2π12,またe2tcos2tdt=e2t(cos2t+sin2t)4,e2tsin2tdt=e2t(sin2tcos2t)4である。よって0πe2tcos2tdt=e2π14,0πe2tsin2tdt=e2π14である。

これらを代入するとS=12e2π1212e2π1412(e2π14)=e2π14.したがって求める面積は e2π14 である。

別解

解法2(部分積分による面積公式)

方針

端点では y=0 なので,部分積分により2つの媒介変数表示の面積公式を結び付ける。具体的にはydx=xdyと変形する。x の定数項 eπeπ[y]0π=0 となって消える。残る積を2倍角で整理し,解法1とは異なる符号の組合せから同じ面積を得る。

解答

0tπ では y=etsint0 であり,t=0,π では y=0 である。また曲線は右端から左端へ進むのでS=Cydx.積の微分 d(xy)=xdy+ydx を積分すると,両端で xy=0 だからCydx=Cxdy.ここで y(t)=et(sint+cost) である。したがってS=0πx(t)y(t)dt=0π(etcost+eπ)et(sint+cost)dt=0πe2t(sintcost+cos2t)dt+eπ0πy(t)dt.この第2項はeπ0πy(t)dt=eπ[y(t)]0π=0である。またsintcost+cos2t=12sin2t+12(1+cos2t)だからS=12{0πe2tdt+0πe2tcos2tdt+0πe2tsin2tdt}.(1)各積分をまとめて計算すると0πe2tdt=e2π12,0πe2tcos2tdt=e2π14,0πe2tsin2tdt=e2π14.後ろ2つは打ち消し合うので,(1) よりS=e2π14.

総評

公式出題意図は,媒介変数表示された曲線の概形を正確に把握し,囲まれた面積を積分で求める計算力を測るとしている。最初に y0,両端が x 軸上,曲線の進行方向が右から左であることを確認する。解法1は標準の符号付き面積公式,解法2は部分積分で別の面積公式へ移し,定数項が端点で消える構造を使う。最大の失点要因は面積公式の符号であり,図を描いて向きを確認すると安全である。想定時間は16分程度。

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出典: 大阪大学 2022年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。