方針
では であり,端点はともに 軸上にある。曲線は右端 から左端 へ進むので,面積は曲線の向きに注意して,媒介変数表示の面積公式で求める。 を代入し, を2倍角で表して積分する。最後は , の定積分を端点で評価する。
解答
曲線は で表される。 では である。また端点は である。したがって曲線と 軸で囲まれる部分の面積を とすると,曲線が右から左へ進むことに注意してである。
ここで だから2倍角の公式より である。したがってである。
それぞれまたである。よってである。
これらを代入するとしたがって求める面積は である。
別解
解法2(部分積分による面積公式)
方針
端点では なので,部分積分により2つの媒介変数表示の面積公式を結び付ける。具体的にはと変形する。 の定数項 は となって消える。残る積を2倍角で整理し,解法1とは異なる符号の組合せから同じ面積を得る。
解答
では であり, では である。また曲線は右端から左端へ進むので積の微分 を積分すると,両端で だからここで である。したがってこの第2項はである。まただから各積分をまとめて計算すると後ろ2つは打ち消し合うので,(1) より
総評
公式出題意図は,媒介変数表示された曲線の概形を正確に把握し,囲まれた面積を積分で求める計算力を測るとしている。最初に ,両端が 軸上,曲線の進行方向が右から左であることを確認する。解法1は標準の符号付き面積公式,解法2は部分積分で別の面積公式へ移し,定数項が端点で消える構造を使う。最大の失点要因は面積公式の符号であり,図を描いて向きを確認すると安全である。想定時間は16分程度。