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大阪大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

平面上の三角形OABを考える.AOBは鋭角,OA=3OB=tとする.
また,点Aから直線OBに下ろした垂線と直線OBの交点をCとし,OC=1とする.
線分AB2:1に内分する点をP,点Aから直線OPに下ろした垂線と直線OBとの交点をRとする.

(1) 内積OAOBtを用いて表せ.

(2) 線分ORの長さをtを用いて表せ.

(3) 線分OBの中点をMとする.
Rが線分MB上にあるとき,tのとりうる値の範囲を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル図形と方程式 座標設定内積の利用、範囲評価

方針

直線 OBx 軸に取り,O=(0,0)B=(t,0) とおく。AOB が鋭角で,A から OB への射影の長さが OC=1 なので,Ax 座標は 1OA=3 から高さは 22 と決まる。(2)では P を内分点公式で出し,R=(r,0) とおいて AROP を内積 0 で表す。(3)は R が線分 MB 上にあることを t/2rt に翻訳し,分母 2t+1>0 を確認して2つの二次不等式を解く。

解答

座標配置の一例として t=3 の場合を描くと次のようになる。青線が OP、赤線が AR であり、両者は直交する。

(1)
直線 OBx 軸に取り,O=(0,0)B=(t,0) とおく。OB=t は長さなので t>0 である。

A から直線 OB に下ろした垂線の足が C で,OC=1 である。また AOB は鋭角なので,CO から B へ向かう向きにある。したがって,Ax 座標は 1 としてよい。OA=3 より,Ay 座標の絶対値は 3212=22 である。上下どちらにあっても内積や長さの答えは同じなので,A=(1,22) として計算する。

このとき OA=(1,22),OB=(t,0) であるから,OAOB=t である。

(2)
P は線分 AB2:1 に内分するので,AP:PB=2:1 である。よって P=A+2B3=(1+2t3,223) である。

R は直線 OB 上にあるから,R=(r,0) とおく。直線 AR は直線 OP に垂直なので,AROP=0 である。ここでAR=(r1,22),OP=(1+2t3,223)だから,(r1)1+2t322223=0 すなわち (r1)(1+2t)8=0 である。したがって r=1+81+2t=2t+92t+1 である。t>0 より r>0 なので,求める長さは OR=2t+92t+1 である。

(3)
MOB の中点なので,座標は M=(t/2,0) である。R が線分 MB 上にあるための条件は t2rt である。(2)の結果を代入すると t22t+92t+1t である。ここで 2t+1>0 であるから,分母を払ってよい。

右側の不等式から 2t+92t+1t すなわち 2t+92t2+t を得る。よって 2t2t90 であり,t>0 を考えると t1+734 である。

左側の不等式から t22t+92t+1 すなわち t(2t+1)2(2t+9) を得る。よって 2t23t180 であり,t>0 を考えると t3+3174 である。

以上を合わせて,求める範囲は 1+734t3+3174 である。

総評

文系・理系の公式出題意図はいずれも、平面ベクトルの内積などの基本理解、条件を正確に表現する力、着実な計算力を問うとしている。座標化すれば素直に進むベクトル・図形問題。目安時間は18分前後。OC=1A の射影の長さを決める条件であり,OA=3 と合わせて A=(1,22) と置けることが出発点である。採点上は,内分点 P の座標,AROP の内積条件,R が線分 MB 上にあることを t/2rt とする翻訳が得点源になる。2t+1>0 を確認してから不等式の分母を払うと,符号ミスを避けやすい。
2つの境界値を再計算し、区間内の複数の tt/2ORt を独立検算した。

冊子PDFで見る阪大のベクトルの問題で問題集を作る

出典: 大阪大学 2025年度 一般選抜 数学(共通)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。