方針
と置き,2つの内積条件から と を決める。次に, が同一平面上にあることを と表し, を求める。得られた について,内積表 だけが交差項を生むことに注意して長さの2乗を計算し, の平方完成で最小値を求める。
解答
(1)
条件よりである。 は同一平面上にない3方向を表すので, と表せる。このときであるから,2つの内積条件より を得る。
一方, は である。 が同一平面上にあるので,ある実数 を用いてと書ける。係数を比較すると である。 より であり,また より である。 を代入すると すなわち である。よって となる。したがって であるから となる。ゆえに である。
(2)
(1)で得た式を用いる。 は のどちらにも垂直で, であるからここで とおくと, より であり となる。したがって最小となるのは すなわち のときである。このとき だから, の最小値は である。以上より,求める の値は である。
別解
解法2(直交座標を設定する方法)
方針
を 軸, を 軸に取り, から を 平面上に置く。内積条件で の 座標を先に決め,平面 の方程式から残る 座標を求める。
解答
(1)
次のように直交座標を設定する。これは,3本の半直線が同一平面上になく,
,,
という条件をすべて満たす。
点 とおく。内積条件からであるから, と書ける。一方 とおくと,平面 の法線ベクトルとしてを取れる。したがって がこの平面上にある条件はである。これを解くととなる。よって解法1の基底で表せば,これはに一致する。
(2)
また より,最小となるのは ,すなわち のときである。したがって
総評
難度5,計算量5。想定時間は22分程度。採点上は,内積条件から の係数を二つ拘束し,同一平面条件を と数式化できるかが中心になる。 による を落とすこと,平面上の点の係数を単純に と誤認することが典型的な失点である。長さは として平方完成すれば,微分せずに最小値まで到達できる。解法2の座標表示では が得られ,解法1のベクトル式を独立に照合できる。