方針
直線 を 軸に取り,, とおく。 が鋭角で, から への射影の長さが なので, の 座標は , から高さは と決まる。(2)では を内分点公式で出し, とおいて を内積 で表す。(3)は が線分 上にあることを に翻訳し,分母 を確認して2つの二次不等式を解く。
解答
座標配置の一例として の場合を描くと次のようになる。青線が 、赤線が であり、両者は直交する。
(1)
直線 を 軸に取り,, とおく。 は長さなので である。
点 から直線 に下ろした垂線の足が で, である。また は鋭角なので, は から へ向かう向きにある。したがって, の 座標は としてよい。 より, の 座標の絶対値は である。上下どちらにあっても内積や長さの答えは同じなので, として計算する。
このとき であるから, である。
(2)
点 は線分 を に内分するので, である。よって である。
は直線 上にあるから, とおく。直線 は直線 に垂直なので, である。ここでだから, すなわち である。したがって である。 より なので,求める長さは である。
(3)
は の中点なので,座標は である。 が線分 上にあるための条件は である。(2)の結果を代入すると である。ここで であるから,分母を払ってよい。
右側の不等式から すなわち を得る。よって であり, を考えると である。
左側の不等式から すなわち を得る。よって であり, を考えると である。
以上を合わせて,求める範囲は である。
総評
文系・理系の公式出題意図はいずれも、平面ベクトルの内積などの基本理解、条件を正確に表現する力、着実な計算力を問うとしている。座標化すれば素直に進むベクトル・図形問題。目安時間は18分前後。 は の射影の長さを決める条件であり, と合わせて と置けることが出発点である。採点上は,内分点 の座標, の内積条件, が線分 上にあることを とする翻訳が得点源になる。 を確認してから不等式の分母を払うと,符号ミスを避けやすい。
2つの境界値を再計算し、区間内の複数の で を独立検算した。