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上智大学 2022年度 学部学科試験・共通テスト併用方式理工学部数学 第1問

(1) x,y を実数とする。次の条件について考える。

pxy が無理数である

qx,y がともに無理数である

rx,y の少なくとも一方が無理数である

(i) 以下から真の命題をすべて選べ。

(a) pq

(b) pr

(c) qp

(d) qr

(e) rp

(f) rq

(ii) x,y が命題 pq の反例であるための必要十分条件を,以下からすべて選べ。

(a) 「xy が無理数」かつ「x,y がともに有理数」である

(b) 「xy が有理数」かつ「x,y がともに有理数」である

(c) 「xy が有理数」かつ「x が有理数,または,y が有理数」である

(d) 「xy が無理数」かつ「x が有理数,または,y が有理数」である

(e) 「xy が無理数,かつ,x が有理数」または「xy が無理数,かつ,y が有理数」である

(f) 「xy が有理数,かつ,x が有理数」または「xy が有理数,かつ,y が有理数」である

(2) (1+x+x2)10x16 の係数を求めよ。

(3) 023πxsin2xdx を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

論証・証明場合の数積分数と式三角関数 対偶、反例構成、場合分け、数え上げ、展開・因数分解、二項定理

方針

(1) 各命題は具体例で真偽を判定する。(ii) は「p が真で q が偽」を日本語に直す。(2) は 1, x, x2 を何個選ぶかを立式して整数解を数える。(3) は部分積分で原始関数を作り,端点代入する。

解答

(1)

(i) まず各命題を調べる。

pq は偽。たとえば x=2, y=2/2 とすると xy=2 は無理数だが,x,y はともに無理数ではない。

pr は真。xy が無理数なら,x,y がともに有理数であることはないので,少なくとも一方は無理数である。

qp は偽。たとえば x=2, y=2 では q は真だが,xy=2 は有理数である。

qr は真。x,y がともに無理数なら,少なくとも一方が無理数であることは明らかである。

rp は偽。たとえば x=2, y=0 では r は真だが,xy=0 は有理数である。

rq は偽。たとえば x=2, y=1 では r は真だが,q は偽である。

したがって真なのは (b),(d) である。

(ii) pq の反例は,p が真で q が偽であること,すなわち

xy が無理数であり,かつ x,y がともに無理数ではない

ことである。後者は「x が有理数または y が有理数」と同値なので,必要十分条件は (e) である。

(2)

(1+x+x2)10x16 を作るには,10個の因子から 1,xx2 をそれぞれ a,b,c 個選ぶとして

a+b+c=10,b+2c=16
を満たせばよい。
これを解くと(a,b,c)=(0,4,6),(1,2,7),(2,0,8)の3通りである。

各場合の係数はそれぞれ

10!0!4!6!=210,
10!1!2!7!=360,
10!2!0!8!=45

であるから,求める係数は

210+360+45=615

である。

(3)

部分積分を用いる。u=x, dv=sin2xdx とすると,du=dx, v=12cos2x だから

xsin2xdx=x2cos2x+14sin2x+C

である。したがって

023πxsin2xdx=[x2cos2x+14sin2x]023π=122π3cos4π3+14sin4π3=π3(12)+14(32)=π638.

よって答えは π638 である。

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出典: 上智大学 2022年度 理工系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。