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上智大学 2022年度 学部学科試験・共通テスト併用方式理工学部数学 第2問

t を実数とする。次の条件(★)を満たす ABC を考える。

(★) AC=t, BC=1 を満たし,BAC の二等分線と辺 BC との交点を D とおくと,cosDAC=33 である。

(1) cosBAC を求めよ。

(2) t の取りうる範囲を t1<t<t2 とするとき,t1,t2 を求めよ。

(3)AB の長さを t の式で表せ。

(4) ABC の面積は,t= で最大値 をとる。

(5) t1,t2 を(2)で定めた値とする。t1<t<t2 の範囲で,xyz-座標空間内の平面 z=t 上に,条件(★)を満たす ABC が,B(0,0,t),C(0,1,t) を満たし,Ax 座標が正であるように置かれている。また,B1(0,0,t1),C1(0,1,t1),B2(0,0,t2),C2(0,1,t2) とおく。

ABCt1<t<t2 の範囲で動かしたときに通過して出来る図形に,線分 B1C1, 線分 B2C2 を付け加えた立体の体積を求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

三角関数図形と方程式積分関数 三角比の利用、場合分け、グラフの概形微分による最大最小座標設定面積計算

方針

(1) 角の二等分線より BAC=2DAC とおき,倍角公式を使う。(2) 余弦定理で AB を未知数とする二次方程式を作り,正の解が存在する条件を調べる。(3) 二次方程式の正の根を採用する。(4) 面積を t の関数にして微分し,最大値を求める。(5) 各高さ z=t での断面積を積分して体積を出す。

解答

(1)

α=DAC とおくと,角の二等分線より

BAC=2α

である。cosα=33 だから

cosBAC=cos2α=2cos2α1=2131=13

となる。

(2)

AB=x とおく。BC=1, AC=t, BAC=θ とすると,(1)より cosθ=13 なので,余弦定理から

1=x2+t22xtcosθ=x2+t2+23xt

すなわち

x2+23tx+t21=0

を満たす正の実数 x が存在すればよい。
判別式は

Δ=(23t)24(t21)=49(98t2)

であるから,まず 98t20,すなわち t324 が必要である。

解は

x=t3±1398t2

である。正の解をもつためには

t3+1398t2>0

すなわち

98t2>t

が必要である。t0 として両辺を二乗すると

98t2>t2

より

t2<1

となる。したがって

0<t<1

である。ゆえに

t1=0,t2=1
である。

(3)

(2) の二次方程式の正の解をとれば

AB=t3+1398t2

である。したがって

AB=13t+189t2

と表せる。

(4)

(1) より cosBAC=13 だから

sinBAC=119=223

である。よって面積 S

S=12ACABsinBAC=12t(t3+1398t2)223

より

S=29(t2+t98t2)

である。

g(t)=t2+t98t2 とおくと

g(t)=2t+98t28t298t2

である。g(t)=0 を整理すると

32t436t2+9=0

となる。u=t2 とおくと

32u236u+9=0

より

u=34, 38

を得るが,元の条件を満たすのは u=38 である。したがってt=38=64で最大となる。

このとき

g(64)=38+646=98

だから

Smax=2998=28

である。よって

t=64 で最大値 28 をとる。

(5)

高さ z=t における断面は三角形 ABC そのものであるから,体積 V は断面積 S(t) の積分で与えられる。

S(t)=29(t2+t98t2) であるので

V=01S(t)dt=2901(t2+t98t2)dt

となる。ここで

01t98t2dt=1312,

また

01t2dt=13

だから

V=29(131213)=2934=212

である。

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出典: 上智大学 2022年度 理工系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。