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上智大学 2023年度 学部学科試験・共通テスト併用方式理工学部数学 第1問

次の6つの複素数が1つずつ書かれた6枚のカードがある。12, 1, 2, cosπ6+isinπ6, cosπ3+isinπ3, cosπ2+isinπ2これらから無作為に3枚選び,カードに書かれた3つの複素数を掛けた値に対応する複素数平面上の点をPとする。
(1) 点Pが虚軸上にある確率を求めよ。
(2) 点Pの原点からの距離が1である確率を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安12

複素数平面場合の数確率 場合分け、数え上げ、複素数の極形式

方針

3枚選ぶ全事象は 6 枚からの組合せで数える。各カードの積の偏角は,実数カードは偏角0,3つの複素数カードはそれぞれ π/6,π/3,π/2 を与える。また原点からの距離は各カードの絶対値の積で決まる。
(1) 虚軸上にある条件は,積の偏角が π/2 になることを調べればよい。
(2) 距離が1になる条件は,絶対値の積が1になることを調べればよい。

解答

(1) 全事象は6枚から3枚選ぶので,6C3=20通りである。

カードの偏角に注目する。実数12,1,2の偏角はすべて0であり,cosπ6+isinπ6cosπ3+isinπ3cosπ2+isinπ2 の偏角はそれぞれ π6,π3,π2 である。

3枚の積が虚軸上にあるためには,積の偏角が π2 になればよい。よって,選んだ3枚のうち複素数カードの偏角の和が π2 であればよい。

可能な組は次の2種類である。
- π2 をもつカード1枚と実数カード2枚を選ぶ。実数カードは3枚あるから,通り数は 3C2=3 通り。
- π6π3 をもつ2枚と実数カード1枚を選ぶ。実数カードは3枚あるから,通り数は3通り。

したがって条件を満たすのは合計 3+3=6 通りである。よって求める確率は620=310である。

(2) 原点からの距離は絶対値の積である。各カードの絶対値は 12,1,2,1,1,1 である。距離が1となるには,積の絶対値が1でなければならない。

12 と2を同時に選ぶと,この2枚の積の絶対値は1になる。残る1枚は絶対値1のカード,すなわち 1,cosπ6+isinπ6,cosπ3+isinπ3,cosπ2+isinπ2 の4枚から任意に選べる。したがって有利な組は4通りである。

さらに,絶対値1の4枚から3枚を選ぶ場合も,積の絶対値は1である。よってこの場合の有利な組は 4C3=4 通りである。

したがって有利事象は合計 4+4=8 通りである。よって求める確率は820=25である。

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出典: 上智大学 2023年度 理工系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。