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上智大学 2024年度 学部学科試験・共通テスト併用方式理工学部数学 第1問

(1) 複素数 z=(3+2cosθ)+(4+2sinθ)i の絶対値の最小値を求め,そのときの sinθ を求めよ。

(2) 次の等式を満たす整数 A,B,C,p,q を求めよ。π/6π/22sinxx3dx=π/6π/2sinxxdx+Aπp+BCπq(3) 次の図で表される回路は,AP 間,AQ 間,PB 間,QB 間がつながっておらず,それぞれの区間を1本の導線でつなぐことができる。P または Q を経由して AB 間がつながり電流が流れると電球 L が点灯する。導線には,タイプ α が2本,タイプ β が2本ある。それぞれの導線に電流が流れる確率は,タイプ α23,タイプ β12 である。

(i) AP 間,PB 間を2本のタイプ α の導線でそれぞれつなぐとき,L が点灯する確率を求めよ。

(ii) AP 間,AQ 間,PB 間,QB 間を4本の導線でそれぞれつなぐすべてのパターンを考える。L が点灯する確率が最も大きくなるときの確率を求めよ。

(iii) PQ 間を確実に電流が流れる別の導線でつなぎ,AP 間,AQ 間,PB 間,QB 間を4本の導線でそれぞれつなぐすべてのパターンを考える。L が点灯する確率が最も大きくなるときの確率を求めよ。

難易度6/ 10計算量6/ 10目安28

複素数平面積分確率 場合分け、余事象、計算整理

方針

(1) 絶対値の2乗を展開して,cosθ,sinθ の一次式に直し,三角関数の合成で最小値を求める。最小条件から sinθ を復元する。

(2) 被積分関数を微分公式で分解し,sinxxdx と端点項に分ける。端点での値を丁寧に計算する。

(3) 回路ごとに通電条件を事象として整理し,余事象で点灯しない確率を求める。最適配置では,独立に効く2本の経路へ有利な導線を配分する。

解答

(1) z2=(3+2cosθ)2+(4+2sinθ)2=912cosθ+4cos2θ+16+16sinθ+4sin2θ=3312cosθ+16sinθ.
したがってz2=3320(35cosθ45sinθ).
ここで35cosθ45sinθ1より,z235cosθ45sinθ=1 のとき最小となる。

よってzmin2=3320=13,zmin=13.
等号成立条件からcosθ=35,sinθ=45.
したがって,最小値は 13,そのとき
sinθ=45
である。

(2) ddx(cosxx)=sinxxcosxx2,ddx(sinxx2)=cosxx22sinxx3.したがってπ/6π/22sinxx3dx=π/6π/2sinxxdx[cosxx]π/6π/2[sinxx2]π/6π/2.端点を代入するとπ/6π/22sinxx3dx=π/6π/2sinxxdx+14π2+33π1.よってA=14,B=3,C=3,p=2,q=1である。

(3)

(i) AP 間,PB 間をともにタイプ α とすると,それぞれ通電する確率は 23 で独立だから,APB が通る確率は2323=49.
したがって,点灯する確率は
49.

(ii) 点灯するには,P 経由または Q 経由の経路の少なくとも一方が通電すればよい。各経路の通電確率は,αα:49, αβ:13, ββ:14 である。2本の経路に ααββ を割り当てると1(149)(114)=15934=712となる。
他の割り当てではこれを超えないので,最大値は
712
である。

(iii) PQ 間が確実に導通するので,A 側の2本のうち少なくとも1本,
かつ B 側の2本のうち少なくとも1本が通電すればよい。各側に
α,β を1本ずつ割り当てると,各側で少なくとも1本通る確率は1(123)(112)=56.
したがって点灯する確率は5656=2536.
一方,一方の側を α,α,他方を β,β とすると8934=23 で,2536 より小さい。
よって最大値は
2536
である。

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出典: 上智大学 2024年度 理工系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。