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上智大学 2022年度 学部学科試験・共通テスト併用方式理工学部数学 第3問

複素数からなる数列 {zn} を次の条件で定める。

z1=0, zn+1=(1+i)zni (n=1,2,)

正の整数 n に対し,zn に対応する複素数平面上の点を An とおく。

(1) z2=+i, z3=+i, z4=+i である。

(2) r>0, 0θ<2π を用いて,1+i=r(cosθ+isinθ) のように 1+i を極形式で表すとき,r=, theta=π である。

(3) すべての正の整数 n に対する PAnAn+1 が互いに相似になる点 P に対応する複素数は,+i である。

(4) zn>1000 となる最小の nn= である。

(5) A2022+k が実軸上にある最小の正の整数 kk= である。

難易度7/ 10計算量5/ 10目安20

複素数平面数列三角関数論証・証明 複素数の極形式、漸化式の変形文字消去回転・拡大対称性の利用、場合分け

方針

漸化式の不動点を求めて平行移動し,等比的な形に直す。(1) は直接代入する。(2) は絶対値と偏角を求める。(3) は不動点から相似中心を読む。(4) は一般式から絶対値を比較する。(5) は虚部が 0 となる条件を偏角で調べる。

解答

(1)

順に計算すると

z2=(1+i)z1i=i

より

z2=01i

である。

次に

z3=(1+i)z2i=(1+i)(i)i=12i

だから

z3=12i

である。

さらに

z4=(1+i)z3i=(1+i)(12i)i=32i

より

z4=32i

である。

(2)

1+i の絶対値は

1+i=12+12=2

であり,偏角は π/4 である。したがって

1+i=2(cosπ4+isinπ4)

となる。
よってr=2,θ=14πである。

(3)

不動点 p を求めると

p=(1+i)pi
を満たすから

ip=i
より

p=1
である。

そこで wn=zn1 とおくと

wn+1=(1+i)wn

となり,w1=1 だから

wn=(1+i)n1

である。したがって

zn=1(1+i)n1

と表される。

このとき,回転拡大の中心は 1 であるから,すべての PAnAn+1 が相似となる点 P は複素数 1+0i に対応する。

(4)

一般式 zn=1(1+i)n1 を用いる。1+i=2 なので

(1+i)n1=2n12

である。
実際に

z21=1(1+i)20=1(1024)=1025

だから

z21=1025>1000

である。一方,n20 では zn1000 であるから,最小の n

21

である。

(5)

A2022+k が実軸上にあることは,z2022+k が実数であることと同値である。
一般式より

zn=12n12(cos(n1)π4+isin(n1)π4)

であるから,虚部が 0 となるには

sin(n1)π4=0

すなわち

n1(mod4)

であればよい。20222(mod4) なので,2022+k1(mod4) となる最小の正の整数は

k=3

である。

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出典: 上智大学 2022年度 理工系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。