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上智大学 2026年度 学部学科試験・共通テスト併用方式理工学部数学 第2問

(1) 1.2α+1.6=eαを満たす正の実数αの近似値を,y=exのグラフをx=1における接線で近似することにより,小数第2位まで求めよ。ただし,e=2.72という近似値を用いてよい。

(2) 大小のボールを投げて的に当てるゲームを行う。的の前には柵がある。大きなボールは柵を通り抜ける確率が13で,通り抜けた場合に的に当たる確率が12である。小さなボールは柵を通り抜ける確率が34で,通り抜けた場合に的に当たる確率が15である。大きなボールが的に当たったときの賞金は270円,小さなボールが的に当たったときの賞金は280円である。

(i) 大きなボールを1回投げたときに得られる賞金の期待値と,小さなボールを1回投げたときに得られる賞金の期待値を求めよ。

(ii) ボールを2回投げる。1回目は大きなボールを投げ,それが柵を通り抜けなかったら2回目は小さなボールを投げる。1回目のボールが柵を通り抜けたら,2回目も大きなボールを投げる。得られる賞金総額の期待値を求めよ。また,2回目に投げたボールが的に当たったとき,それが大きなボールである確率を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

指数・対数関数確率 グラフの概形接線・法線、期待値、条件付き確率、場合分け

方針

(1)x=1での接線を作り,その直線と1.2x+1.6の交点を近似解とする。(2)(i) は「当たる確率×賞金」で期待値を求める。(ii) は1回目の成否で2回目のボール種が変わるので場合分けして期待値を足し,最後は条件付き確率を求める。

解答

(1)
f(x)=exとおくと,x=1f(1)=e2.72,f(1)=e2.72である。よってx=1における接線は
y2.72=2.72(x1)
すなわち
y=2.72x
である。これでeα=1.2α+1.6を近似すると2.72α=1.2α+1.6より
1.52α=1.6
となるからα1.61.521.0526したがって,小数第2位までで
α1.05
である。

(2) (i)
大きなボールが的に当たる確率は1312=16なので期待値は
27016=45
円である。
小さなボールが的に当たる確率は3415=320なので期待値は
280320=42
円である。

(2) (ii)
1回目は大きなボールなので,1回目の期待値は45円である。
1回目が通り抜けた確率は13であり,そのとき2回目も大きなボールなので2回目の期待値は45円である。1回目が通り抜けなかった確率は23であり,そのとき2回目は小さなボールなので2回目の期待値は42円である。したがって総額の期待値は45+1345+2342=88円である。

次に,2回目に投げたボールが的に当たったとき,それが大きなボールである確率を求める。
2回目が大きなボールであるのは1回目が通り抜けたときだけなので,その確率は13である。このとき2回目が的に当たる確率は16だから,「2回目が大きなボールで,かつ的に当たる」確率は1316=118である。
一方,2回目に投げたボールが的に当たる確率は1316+23320=745である。よって求める確率は1/187/45=514である。

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出典: 上智大学 2026年度 理工系数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。