方針
(1) は直接代入する。(2) は導関数で正の範囲の増減を調べ、f(0),f(3/2),f(2) の符号を使う。負の範囲は n の偶奇で分ける。
解答
(1) f(23)=3−(23)n.n≧3 より(23)n≧827>3なのでf(23)<0である。
(2) f′(x)=2xn−1{(n+1)x−2n}.x>0 では x=2n/(n+1) を境に減少から増加へ変わる。またf(0)=3,f(23)<0,f(2)=3.したがって正の解は 0<x<3/2 と 3/2<x<2 に1個ずつあり、単調性からほかにはない。よって正の解は2個である。
x<0 ではf(x)=2xn(x−2)+3.n が奇数なら xn<0, x−2<0 なので f(x)>0 であり、負の解はない。
n が偶数なら f′(x)>0 で、さらにx→−∞limf(x)=−∞,f(0)=3だから負の解は1個である。以上より負の解は n が偶数なら1個、奇数なら0個である。
0<x<2 で山が1つだけなので、水平線 y=3 と2点で交わる
別解
解法2
方針
正の解について f(x)=0 を 2xn(2−x)=3 と読み替え、左辺の山形のグラフと水平線の交点数を数える。負の解は x=−s と置いて符号と単調性を調べる。
解答
(1) f(23)=3−(23)n<0である。
(2)
正の解はH(x)=2xn(2−x)=3の解であり、必ず 0<x<2 にある。H′(x)=2xn−1{2n−(n+1)x}だから H は x=2n/(n+1) まで増加し、その後減少する。一方H(0)=H(2)=0,H(23)=(23)n>3.よって水平線 y=3 との交点はちょうど2個であり、正の解は2個である。
負の解について x=−s (s>0) と置くとf(−s)=2(−1)n+1sn+1−4(−1)nsn+3.n が奇数なら全項が正で解はない。n が偶数ならf(−s)=3−2sn(s+2)で、右辺は s とともに 3 から単調に −∞ へ減るので解は1個である。
したがって正の解は2個、負の解は偶数 n で1個、奇数 n で0個である。
総評
整数 n の偶奇と関数の増減が主題である。目安時間は18分。正の解は存在だけでなく山が1つであることから2個に限ると示し、負の解は偶奇を分ける。導関数法と水平線の交点法で個数を照合した。
冊子PDFで見る東北大の関数の問題で問題集を作る
出典: 東北大学 1983年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。