方針
絶対値の中を と置き、零点 と除外点1で区間を分ける。各区間の の符号と折れ点を合わせて極値を判定し、割り算から漸近線を読む。
解答
とおく。零点と定義されない点はである。符号はとなる。また(1)
絶対値の折れ点からで極小値0をとる。区間 では であり、 は を境に正から負へ変わるから区間 では であり、 は を境に負から正へ変わるから(2)
垂直方向の漸近線は では 、 では だから、斜めの漸近線はそれぞれ(3)
以上の増減、零点、3本の漸近線を用いて次のように描ける。
別解
解法2:有理関数のグラフを反転し平方差で極値を示す
方針
まず のグラフを考え、負の部分だけを 軸対称に折り返す。主要区間の極値は 、 を平方の形へ因数分解して示す。
解答
とする。 の零点は で、 は定義されない。したがって の負の部分を 軸に関して折り返せば のグラフになる。
(1)
では であり、等号は のときだけなので、ここで極大値1をとる。
では であり、等号は のときだけなので、ここで極小値9をとる。また零点 は折り返し点であり、極小値0をとる。残る区間ではの符号から単調であり、他の極値はない。
(2) より、 が垂直方向の漸近線である。右では 、左の無限遠では なのでが左右それぞれの斜めの漸近線である。
(3)
の負の部分を上へ折り返し、(1) の4つの極値と (2) の漸近線を記入すれば概形が定まる。特に の左右ではともに である。
総評
難度6、計算量5。絶対値の零点・除外点・停留点を区別する問題で、想定時間は30分程度。区分微分とグラフ反転の2方法で極値を確認した。斜めの漸近線が左右で異なり、 の両側で上へ発散することが作図の要点である。