方針
は、商品が完全であるためには、選ばれた 3個、 2個、 1個がすべて良品である必要があるので、独立に良品率を掛ける。 は仮説のもとで完全な商品の個数 が 、 の二項分布に従うとみなし、平均と分散を求める。標準化した値を5%両側検定の棄却限界 と比べ、観測値640が仮説のもとで起こりにくいかを判断する。
解答
(1)
仮説のもとでは、 の良品率は であり、 の良品率は であり、 の良品率は である。
1個の商品には が3個、 が2個、 が1個含まれる。完全な商品であるためには、これらすべてが良品でなければならない。したがって求める確率はである。これを約分すると である。
(2) の仮説が正しいとすると、完全な商品の個数を とすれば、 は試行回数960、成功確率 の二項分布に従うと考えられる。したがって平均は であり、分散は である。標準偏差は である。
観測された完全な商品の個数は640個なので、標準化すると である。これは約 である。
5%の両側検定では、標準正規分布による棄却域はおよそ である。ここでは であるから、観測値は棄却域に入る。したがって、5%の有意水準では仮説を棄却する。
よって、 の仮説は である。
別解
解法2(採択域を個数で表示)
方針
完全品率を良品率の積で求める。仮説のもとで個数の平均・標準偏差を出し、5%両側検定の採択域を実際の個数の区間へ戻して640が外れることを判定する。
解答
(1)
完全品率は(2)
仮説が正しいとき、960商品の完全品数 の平均と標準偏差は5%両側検定で仮説を棄却しない範囲は、標準正規分布の を用いてすなわち、およそである。観測値640はこの範囲外であり、標準化した値もとなる。よって5%の有意水準で仮説を棄却し、「正しいと判断してよい」とはいえない。
総評
良品率の積と二項分布の正規近似による両側検定で、目安は22分。Aを3個、Bを2個使う指数を落とさず、平均600・標準偏差15を出す。640は採択域の上限付近ではなく明確に外側で、結論は仮説を棄却するとなる。