Evolton

東北大学 1988年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

n を2以上の整数とする。1から 2n までの整数から無作為に相異なる3つの数を取り出し、それらのうち最大の数と最小の数の差を X とする。

(1) 確率変数 X の確率分布を求めよ。

(2) X の値が n 以下となる確率を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安25

確率場合の数 数え上げ和の計算

方針

X=d と固定し、最小値、最大値、中間の1数の順に選ぶ。(2) は d=2,,n の和を計算する。

解答

(1)
X=d とし、最小値を s、最大値を s+d とする。差の範囲は2d2n1.s の選び方は 2nd 通りであり、3つ目の数は両端の間から選ぶので d1 通りである。全体は 2nC3 通りだからP(X=d)=(2nd)(d1)2nC3(d=2,3,,2n1).それ以外では確率は0である。

(2) P(Xn)=d=2n(2nd)(d1)2nC3.j=d1 とおくと分子はj=1n1(2n1j)j=(2n1)n(n1)2n(n1)(2n1)6=n(n1)(2n1)3.一方、2nC3=2n(2n1)(n1)3.したがってP(Xn)=12.

別解

解法2:累積分布を最大値ごとに数える

方針

まず Xd となる組を最大値ごとに数える。最大値の直前 d 個から2数を選ぶ形にして累積分布を求め、差分から確率分布を出す。

解答

(1)
2d2n1 とする。取り出した3数の最大値を r とすると、残る2数はmax(1,rd),,r1から選ぶ。rd+1rd+2 に分ければ、Xd となる組の数はNd=r=3d+1r1C2+r=d+22ndC2=d+1C3+(2nd1)dC2.したがってP(X=d)=NdNd12nC3.差を整理するとNdNd1=(2nd)(d1)だからP(X=d)=(2nd)(d1)2nC3.(2)
d=n を累積個数へ直接代入するとNn=n+1C3+(n1)nC2=n(n1)(2n1)3.よってP(Xn)=Nn2nC3=12.

総評

難度5、計算量4。3数の幅を数える問題で、想定時間は25分程度。幅を固定する局所計数と累積分布の2方法で確率分布を照合した。最小の幅が2であること、全事象が順序を持たない 2nC3 通りであることが重要である。

冊子PDFで見る東北大の確率の問題で問題集を作る

出典: 東北大学 1988年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。