方針
X=d と固定し、最小値、最大値、中間の1数の順に選ぶ。(2) は d=2,…,n の和を計算する。
解答
(1)
X=d とし、最小値を s、最大値を s+d とする。差の範囲は2≦d≦2n−1.s の選び方は 2n−d 通りであり、3つ目の数は両端の間から選ぶので d−1 通りである。全体は 2nC3 通りだからP(X=d)=2nC3(2n−d)(d−1)(d=2,3,…,2n−1).それ以外では確率は0である。
(2) P(X≦n)=2nC3d=2∑n(2n−d)(d−1).j=d−1 とおくと分子はj=1∑n−1(2n−1−j)j=(2n−1)2n(n−1)−6n(n−1)(2n−1)=3n(n−1)(2n−1).一方、2nC3=32n(2n−1)(n−1).したがってP(X≦n)=21.
別解
解法2:累積分布を最大値ごとに数える
方針
まず X≦d となる組を最大値ごとに数える。最大値の直前 d 個から2数を選ぶ形にして累積分布を求め、差分から確率分布を出す。
解答
(1)
2≦d≦2n−1 とする。取り出した3数の最大値を r とすると、残る2数はmax(1,r−d),…,r−1から選ぶ。r≦d+1 と r≧d+2 に分ければ、X≦d となる組の数はNd=r=3∑d+1r−1C2+r=d+2∑2ndC2=d+1C3+(2n−d−1)dC2.したがってP(X=d)=2nC3Nd−Nd−1.差を整理するとNd−Nd−1=(2n−d)(d−1)だからP(X=d)=2nC3(2n−d)(d−1).(2)
d=n を累積個数へ直接代入するとNn=n+1C3+(n−1)nC2=3n(n−1)(2n−1).よってP(X≦n)=2nC3Nn=21.
総評
難度5、計算量4。3数の幅を数える問題で、想定時間は25分程度。幅を固定する局所計数と累積分布の2方法で確率分布を照合した。最小の幅が2であること、全事象が順序を持たない 2nC3 通りであることが重要である。
冊子PDFで見る東北大の確率の問題で問題集を作る
出典: 東北大学 1988年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。