方針
2組の枚数を多い方から と並べて状態を表す。 では多い組から除く確率が 、少ない組から除く確率が 。 ではどちらを除んでも次の状態は と同じである。小さい状態から の分布を順に求め、初期状態 の分布を得る。最後に期待値を計算する。
解答
2組の残り枚数を、多い方から順に と書くことにする。 のときは、どちらの組から除いても次の状態は で同じである。 のとき、多い組から除く確率は 、少ない組から除く確率は である。
状態 から始めたときの の分布を小さい状態から順に求める。明らかに である。これをもとに計算すると さらにとなる。
初期状態は であり、1回除くと必ず状態 になる。したがって初期状態からの分布も と同じで、である。なお 、 なので確率の和は である。
期待値はである。
別解
解法2:各残数の確率を漸化式で求める
方針
多い方・少ない方の枚数が のとき、最後に 枚残る確率を と置く。同数なら次は必ず 、枚数が異なれば確率 で多い方、 で少ない方から1枚除く。この全確率の関係を各 について用い、小さい状態から表を埋める。
解答
状態 は とし、この状態から始めて最後に 枚残る確率を とおく。終了状態ではである。また、同数ならどちらから除いても並べ直した次の状態は同じなので枚数が異なるときは、全確率よりとなる。
この式を のそれぞれについて小さい状態から順に使うと、列を の順に並べた確率表はとなる。初期状態 からは必ず へ移るので、求める分布は確率の和は である。したがって期待値は
総評
難度8、計算量9、目安時間28分。二組の名前を固定せず、常に多い方・少ない方の順で状態を表すことが計算量を抑える鍵である。状態ごとの確率分布を直接たどる方法と、各残数 の確率を全確率の漸化式で求める方法で最終分布を照合した。同数状態からはどちらを除いても同じ順序状態になる。各段階で確率の和が1になることを確認し、最後は直接の加重和で期待値 を検算する。