楕円の焦点は x 軸上にあるので、焦点を結ぶ線分は y=0 上の区間である。点 P(0,2) を通る直線を y=mx+2 とおき、楕円へ代入して交点の x 座標を2次方程式の2根として扱う。根の差の絶対値は判別式と2次係数で表せる。最後に、直線が焦点間の線分と交わるためには x 軸との交点が焦点間にある、という追加条件で候補を絞る。
楕円との交点の x 座標の差が1なので、二つを s−21,s+21 と置く。点 P を通る直線上の y 座標も傾き m で表し、二点が楕円上にある条件を差と和に分ける。これで m2 の候補を直接得た後、x 軸との交点が焦点間にあるかを検査する。
解答
点 P(0,2) を通る非垂直な直線をy=mx+2とする。楕円との二交点の x 座標を、条件に合わせてx1=s−21,x2=s+21とおく。楕円へ直線を代入して得る方程式は(1+4m2)x2+16mx+11=0.根の和と積から2s=−1+4m216m,s2−41=1+4m211.第1式の s を第2式へ代入すると(4m2−15)(4m2−3)=0.したがってm2=415またはm2=43.楕円を標準形にすると5x2+5/4y2=1なので、焦点は (±15/2,0) である。直線と x 軸との交点は (−2/m,0) だから、これが焦点間にある条件はm2≦215,すなわちm2≧1516.よって m2=3/4 は除かれ、求める直線はy=215x+2,y=−215x+2である。
総評
難度6、計算量6、目安時間16分。楕円との交点条件だけで候補を出すと4本残るが、焦点を結ぶ線分と交わる条件で2本を除く構成である。判別式による根の差と、中点・半差を置く方法で候補を相互確認した。垂直線 x=0 は最初に除外し、最後は x 軸との交点が焦点間に入る不等式を必ず書く。