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東北大学 1987年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

Cをだ円x2+4y2=5とする.
P(0,2)を通る直線で,
Cの2つの焦点を結ぶ線分と交わり,
Cとの2つの交点のx座標の差の絶対値が1となるものをすべて求めよ.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安16

図形と方程式 判別式座標設定、範囲評価

方針

楕円の焦点は x 軸上にあるので、焦点を結ぶ線分は y=0 上の区間である。点 P(0,2) を通る直線を y=mx+2 とおき、楕円へ代入して交点の x 座標を2次方程式の2根として扱う。根の差の絶対値は判別式と2次係数で表せる。最後に、直線が焦点間の線分と交わるためには x 軸との交点が焦点間にある、という追加条件で候補を絞る。

解答

楕円 Cx25+y25/4=1 である。長半径の2乗は 5、短半径の2乗は 54 なので、焦点は (±152,0) である。したがって焦点を結ぶ線分は y=0,x152 で表される。

P(0,2) を通る直線を y=mx+2 とおく。垂直線 x=0 は楕円との交点の x 座標の差が0なので条件を満たさない。楕円に代入すると x2+4(mx+2)2=5 であり、整理して (1+4m2)x2+16mx+11=0 を得る。この2根を x1,x2 とすると、根の差の2乗は (x1x2)2=D(1+4m2)2 である。ただし判別式は D=(16m)24(1+4m2)11=4(20m211) である。条件 x1x2=1 より 4(20m211)=(1+4m2)2 となる。整理すると (4m215)(4m23)=0 である。したがって m2=154またはm2=34 である。

次に、直線が焦点を結ぶ線分と交わる条件を調べる。x 軸との交点は 0=mx+2 より x=2m である。これが焦点間の線分上にあるためには 2m152 すなわち m21615 が必要十分である。候補のうち m2=34 はこれを満たさず、m2=154 だけが残る。

よって求める直線は y=152x+2,y=152x+2 である。

別解

解法2:交点の中点と半差を直接置く

方針

楕円との交点の x 座標の差が1なので、二つを s12,s+12 と置く。点 P を通る直線上の y 座標も傾き m で表し、二点が楕円上にある条件を差と和に分ける。これで m2 の候補を直接得た後、x 軸との交点が焦点間にあるかを検査する。

解答

P(0,2) を通る非垂直な直線をy=mx+2とする。楕円との二交点の x 座標を、条件に合わせてx1=s12,x2=s+12とおく。楕円へ直線を代入して得る方程式は(1+4m2)x2+16mx+11=0.根の和と積から2s=16m1+4m2,s214=111+4m2.第1式の s を第2式へ代入すると(4m215)(4m23)=0.したがってm2=154またはm2=34.楕円を標準形にするとx25+y25/4=1なので、焦点は (±15/2,0) である。直線と x 軸との交点は (2/m,0) だから、これが焦点間にある条件は2m152,すなわちm21615.よって m2=3/4 は除かれ、求める直線はy=152x+2,y=152x+2である。

総評

難度6、計算量6、目安時間16分。楕円との交点条件だけで候補を出すと4本残るが、焦点を結ぶ線分と交わる条件で2本を除く構成である。判別式による根の差と、中点・半差を置く方法で候補を相互確認した。垂直線 x=0 は最初に除外し、最後は x 軸との交点が焦点間に入る不等式を必ず書く。

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出典: 東北大学 1987年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。