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東北大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

(1) 球面x2+y2+z22z=0に接し,
直線x+yk=z=0 (k>0)を含む2つの平面の方程式を求めよ.
また,このときの接点の座標を求めよ.

(2) k2k6を満たして動くとき,
(1)で求めた2つの平面のなす角θがとる値の範囲を求めよ.
ただし0θπ2とする.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安22

図形と方程式ベクトル 座標設定、範囲評価、三角比の利用

方針

球面は中心 C(0,0,1)、半径 1 の球として読む。与えられた直線は2平面 x+yk=0z=0 の交線なので、この直線を含む平面を x+yk+mz=0 または z=0 とおく。接する条件は中心から平面までの距離が半径 1 に等しいこと。接点は中心から接平面へ下ろした垂線の足として求め、角は2平面の法線ベクトルのなす角から出す。

解答

(1)
球面 x2+y2+z22z=0x2+y2+(z1)2=1 であるから、中心は C=(0,0,1) で、半径は 1 である。

直線 x+yk=z=0 を含む平面を考える。この直線は平面 x+yk=0 と平面 z=0 の交線であるから、この直線を含む平面は z=0 または、ある実数 m を用いて x+yk+mz=0 と書ける。

まず z=0 について、中心 C(0,0,1) からの距離は 1 である。したがってこれは接平面であり、接点は (0,0,0) である。

次に平面 x+yk+mz=0 が球面に接するとする。中心 C(0,0,1) からこの平面までの距離は mk2+m2 である。これが半径 1 に等しいので (mk)2=2+m2 である。展開して m22km+k2=2+m2 となるから 2km=k22 である。k>0 より m=k222k を得る。よってもう1つの接平面は x+yk+k222kz=0 である。

この平面の接点を求める。法線ベクトルは n=(1,1,k222k) である。中心から平面へ下ろした垂線の足が接点である。ここで nCk=k222kk=k2+22k であり、また n2=2+(k222k)2=(k2+2)24k2 である。したがって接点は CnCkn2n=C+2kk2+2n である。よって(2kk2+2,2kk2+2,2k2k2+2)を得る。

以上より、求める2つの平面は z=0,x+yk+k222kz=0 であり、それぞれの接点は(0,0,0),(2kk2+2,2kk2+2,2k2k2+2)である。

(2)
2つの平面の法線ベクトルは n1=(0,0,1),n2=(1,1,m) ただし m=k222k である。2k6 では m0 なので、2平面のなす角 θcosθ=m2+m2 を満たす。

また m=12(k2k) であり、k>0 では k が大きくなるほど m も大きくなる。したがって 0m63 である。

関数 m/2+m2m0 で増加するので0cosθ632+23=12である。0θπ/2 で考えているから π3θπ2 である。

別解

解法2:接点を先に決める

方針

接点を T=(u,v,w) とおき、球の半径方向を法線とする接平面を書く。その平面が直線 x+y=k, z=0 全体を含む条件から u=vw=ku を得る。最後に T が球面上にある条件を使うと2つの接点が直接求まる。

解答

(1)
球の中心を C=(0,0,1)、接点を T=(u,v,w) とする。半径CT=(u,v,w1) が接平面の法線であるから、接平面はux+vy+(w1)(z1)=1と書ける。

この平面が直線 x+y=k, z=0 上のすべての点を含むには、x の係数と
y の係数が等しくなければならない。よって u=v である。さらに
x+y=k, z=0 を代入するとukw+1=1,すなわち w=ku を得る。

T は球面上にあるので2u2+(w1)2=1.w=ku を代入するとu{(k2+2)u2k}=0.したがって(u,w)=(0,0)または(u,w)=(2kk2+2,2k2k2+2).よって接点は(0,0,0),(2kk2+2,2kk2+2,2k2k2+2).前者の接平面は z=0、後者を接平面の式へ代入して整理するとx+yk+k222kz=0である。

(2)
2平面の法線を(0,0,1),(1,1,k222k)ととる。2k6 では0k222k63.したがって鋭角側の角 θ について0cosθ=(k22)/(2k)2+{(k22)/(2k)}212.ゆえにπ3θπ2.

総評

球の接平面を距離条件で処理する空間図形の問題である。目安時間は22分。(1)では、直線を含む平面を z=0x+yk+mz=0 に分けて漏れなく扱うことが重要である。接点は中心から接平面に下ろした垂線の足として計算すると、座標の意味が明確になる。(2)は m=(k22)/(2k) の増減と、法線ベクトルによる角の計算を整理して書くとよい。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。

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出典: 東北大学 1991年度 前期 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。