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東北大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

曲線C:xy+5(xy)+4=0の原点を通る2つの接線をl1l2とする.
Cl1l2とによって囲まれる図形の面積を求めよ.

難易度8/ 10計算量7/ 10目安25

図形と方程式積分 接線・法線面積計算、計算整理

方針

原点を通る接線を y=mx とおき、曲線に代入した2次方程式が重解をもつ条件から2本の接線の傾きを求める。接点の x 座標を出したら、曲線を y について解き、左側では曲線と傾き 1/5 の直線、右側では曲線と傾き 5 の直線で囲まれる面積を積分する。

解答

原点を通る直線を y=mx とおく。これを曲線 xy+5(xy)+4=0 に代入すると mx2+5(1m)x+4=0 となる。この直線が接線であるためには、この2次方程式が重解をもてばよい。したがって判別式は0であり 5(1m)216m=0 である。整理すると 5m226m+5=0 だから m=5,15 である。

接点の x 座標を求める。重解は x=5(1m)2m である。よって、m=1/5 のとき x=25 であり、m=5 のとき x=255 である。

曲線を y について解くと y=5x4x5 である。左側の接点から原点までは直線 y=x/5 と曲線で囲まれ、原点から右側の接点までは直線 y=5x と曲線で囲まれる。したがって求める面積 SS=250{5x4x5x5}dx+025/5{5x4x55x}dxである。

ここで 5x4x5=59x5 である。これを用いて積分するとS=[5x9logx5x210]250+[5x9logx552x2]025/5=9log512である。よって求める面積は 9log512 である。

別解

解法2:接点条件を先に解く

方針

接点 (x,y) での接線が原点を通る条件を、陰関数の微分係数y/x と一致させて表す。曲線の式と連立して2接点を直接求め、最後に曲線を y の式へ直して面積を積分する。

解答

曲線上の点 (x,y) における微分係数は、陰関数を微分してy+(x5)y+5=0よりy=y+5x5である。接線が原点を通るなら y=y/x だから2xy+5(xy)=0.これと曲線の式xy+5(xy)+4=0を連立するとxy=4,5(xy)=8.したがって接点は(25,2/5),(2/5,25)であり、接線はそれぞれy=x5,y=5xである。

曲線をy=59x5と書く。求める面積はS=250(59x5x5)dx+02/5(59x55x)dx.それぞれの原始関数へ端点を代入するとS=9log512.

総評

原点から引いた2本の接線と曲線で囲まれる面積を求める問題である。目安時間は25分。接線条件は y=mx を代入した2次方程式の判別式で処理する。面積計算では、接点が原点の左右に分かれるため積分区間を [25,0][0,25/5] に分けるのが重要である。対数項の絶対値と係数 9 を落とさないようにしたい。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。

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出典: 東北大学 1991年度 前期 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。