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東北大学 1989年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

Oを原点とし,放物線C:y2=13x上に
2点PQPOQ=π2となるようにとる.
次の問に答えよ.

(1) PQC上を動くとき,線分PQの中点Rはどのような曲線上を動くか.

(2) 直角三角形OPQの面積がとり得る範囲を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安15

図形と方程式ベクトル 座標設定内積の利用、範囲評価

方針

点の y 座標をそのまま媒介変数にすると、放物線上の点を P=(3u2,u)Q=(3v2,v) と書ける。直交条件を内積で uv=1/3 に直し、和と積から中点の軌跡を消去する。面積は直角三角形の公式 S=OPOQ/2 を使い、座標と長さだけで評価する。

解答

(1) 放物線 C 上の2点をP=(3u2,u),Q=(3v2,v)とおく。P,Q は原点と直角を作るので u0, v0 である。直交条件よりOPOQ=3u2v2+uv=uv(3uv+1)=0,したがってuv=13.(1)中点を R=(X,Y) とすればX=32(u2+v2),Y=u+v2.(1)を用いるとu2+v2=(u+v)22uv=4Y2+23なのでX=23Y2+13.(2)逆に任意の実数 Y に対し、u,v を2次方程式T22YT13=0の2解とすればよい。この判別式は 4Y2+4/3>0 だから、条件を満たす異なる実数 u,v が必ず存在する。よって軌跡はx=23y2+13で表される放物線全体である。

(2) OPQO を直角とするから、その面積を S とするとS=12OPOQ.ここでOP2=u2(3u2+1),OQ2=v2(3v2+1)である。(1)より uv=1/3 なのでS=uv2(3u2+1)(3v2+1)=163(uv)2=36uv.また(uv)2=(u+v)24uv=(u+v)2+4343.したがって S1/3 である。等号は u+v=0、例えばu=13,v=13のときに成立する。一方、u+v を大きくすれば S はいくらでも大きくなる。ゆえに面積の範囲はS13である。

別解

解法2:原点を通る直線の傾きを使う

方針

放物線と原点を通る直線の交点を、その直線の傾き m で表す。直交するもう1本の傾きは 1/m なので、2点の座標が一度に決まる。中点は直接消去し、面積は相加相乗平均で最小値を求める。

解答

(1) 傾き m0 の直線 y=mxC の原点以外の交点を P とする。y2=x/3 に代入するとP=(13m2,13m).OP に垂直な直線の傾きは 1/m だから、もう1点はQ=(m23,m3).中点 R=(X,Y)X=123(m2+1m2),Y=123(1mm).よって23Y2+13=123(m2+1m2)=X.また Ym が正の実数全体を動くとき実数全体を動くので、求める軌跡はx=23y2+13である。

(2) 上の座標からOP=1+m23m2,OQ=m1+m23である。したがってS=12OPOQ=16(m+1m)13.等号は m=1 のときに成立し、m を0に近づければ S はいくらでも大きくなる。ゆえにS13である。

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中5。直交条件を uv=1/3 まで簡約できると、軌跡と面積が同じ恒等式から続けて処理できる。軌跡では必要条件だけで終えず、任意の y に対して実際に2点が存在することまで確認したい。面積は直角三角形の公式で十分であり、この問題に行列や行列式を持ち込む必要はない。目安時間は15分。

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出典: 東北大学 1989年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。