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東北大学 1990年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

サイコロを5回投げ,1が5と6より先に出た場合を勝ち,
5か6が1より先に出た場合を負けとし,
それ以外は引き分けとする.
勝つ確率,負ける確率,引き分ける確率を求めよ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

確率 状態分類、余事象、数え上げ

方針

勝敗が決まるのは、1、5、6のいずれかが初めて出た時点である。最初の j 回が2、3、4のいずれかで、次に1が出れば勝ち、5または6が出れば負ける。5回とも2、3、4しか出ない場合が引き分けである。等比級数で処理し、確率の和が1になることも確認する。

解答

各回について、勝敗に関係しない目は 2,3,4 の3個なので、その確率は 36=12 である。また、勝ちを決める目 1 が出る確率は 16、負けを決める目 5,6 が出る確率は 26=13 である。

勝つのは、最初の j(j=0,1,2,3,4) はすべて 2,3,4 のいずれかで、j+1 回目に1が出る場合である。したがって勝つ確率はj=04(12)j16=161(1/2)511/2=3196である。

同様に、負ける確率はj=04(12)j13=131(1/2)511/2=3148である。

引き分けは、5回すべてで 1,5,6 が出ない場合である。よって (12)5=132 である。実際 3196+3148+132=1 となり、全場合を尽くしている。

別解

解法2:最初の決着の目に条件を付ける

方針

5回以内に決着する確率を先に求める。決着したという条件のもとでは、最初の決着の目は 1,5,6 の比 1:1:1 で現れるため、勝ちと負けを 1:2 に分ける。

解答

1回の試行で勝敗を決めない目 2,3,4 が出る確率は12.したがって5回とも決着しない確率、すなわち引き分けの確率は(12)5=132.よって5回以内に 1,5,6 のどれかが初めて出る確率は1132=3132.決着する目が出たという条件のもとでは、1,5,6 は同様に確からしい。したがって最初の決着の目が 1 である確率は 1/35 または 6 である確率は 2/3 である。

以上よりP(勝ち)=313213=3196,P(負け)=313223=3148,P(引き分け)=132.

総評

難度は10段階中4、計算量は10段階中3。最初に出た有効な目だけで勝敗が決まると見抜けば短い。5回という制限があるため、何も起こらない場合を引き分けとして別に数える必要がある。試験場では8分程度で、勝ち・負け・引き分けの和が1になる確認まで書くと安心である。

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出典: 東北大学 1990年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。