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東北大学 1990年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

xy平面の第1象限において,
曲線x+y=1x軸,y軸によって囲まれる図形を,
直線y=xのまわりに回転してできる立体の体積を求めよ.

難易度8/ 10計算量7/ 10目安30

積分図形と方程式 座標設定体積計算、計算整理

方針

軸が直線 y=x なので、軸方向の座標 u=(x+y)/2、軸に垂直な座標 v=(yx)/2 に直して、固定した u での断面を調べる。曲線は軸対称だが、途中から断面が円板ではなく穴のある円環になるため、外半径と内半径を分けるのが決定的である。最後は断面積を u で積分して体積を求める。

解答

軸方向、軸に垂直な方向の座標を u=x+y2,v=yx2 とおく。このとき x=uv2,y=u+v2 であり、第1象限の条件は vu である。

固定した u に対して、直線 x+y=2u 上の点が領域に入る条件を調べる。s=x+y=2u とおくと、曲線上では x+y=1 である。両辺を2乗すると s+2xy=1 となるので、曲線との交点があるためには s1 である。

まず 0s12、すなわち 0u122 のときは、線分 x+y=sx0y0 の全体が領域に含まれる。したがって回転断面は半径 u の円板で、面積は πu2 である。

次に 12s1、すなわち 122u12 のときを考える。曲線との交点は x+y=s,xy=(1s)24 を満たすので、2つの交点の x 座標の差は s2(1s)2=2s1 である。よって軸から曲線までの内半径の2乗は (2s12)2=2u12 である。一方、外半径は第1象限の端点までの距離なので u である。したがってこの範囲の断面積は π{u2(2u12)} である。

以上より体積 VV=π01/(22)u2du+π1/(22)1/2{u22u+12}duとなる。第1項は π[u33]01/(22)=2π96 であり、第2項はπ[u3322u2+u2]1/(22)1/2=2π96である。したがって V=2π48 である。

別解

解法2:軸に垂直な切り口を円板と円環に分ける

方針

回転軸 y=x に沿う座標を取り、軸に垂直な直線 x+y=s で領域を切る。0s1/2 では円板、1/2s1 では円環になることを、曲線との交点の差から直接求める。

解答

回転軸 y=x に沿う座標をu=x+y2とする。直線 x+y=s 上では u=s/2 である。

0s1/2 のとき、第一象限内の線分 x+y=s はすべて領域に含まれる。軸から端点までの距離は s/2=u なので、回転断面は半径 u の円板である。

1/2s1 のとき、曲線との交点ではx+y=s,xy=(1s)24.したがって2交点の x 座標の差はs2(1s)2=2s1.軸から曲線までの距離の2乗は (2s1)/2=s1/2、外半径の2乗は s2/2=u2 である。

また ds=2du だから、s を用いて体積を書くとV=π2201/2s2ds+π221/21{s2(2s1)}ds=π22(124+124)=2π48.

総評

難度は10段階中8、計算量は10段階中7。軸が座標軸でない回転体なので、斜め座標に直す発想が必要である。最大の落とし穴は、x+y>12 で断面が円板ではなく円環になる点で、外半径だけを積分すると過大になる。試験場では25分程度を見込み、断面が変わる境目 u=122 と内半径の導出を明確に書きたい。

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出典: 東北大学 1990年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。