方針
2つの楕円の交点は、方程式を引くと第1象限では になる。指定に合わせて 、 と置けば、 への代入から 、 が出る。面積は第1象限で、交点より左は の下、右は の下を積分し、最後に4倍する。
解答
(1)
第1象限の交点を とする。2つの楕円の方程式を引くとである。 なので係数は0ではなく、整理して を得る。第1象限だから である。
問題では交点の 座標を としている。 上では と表せるので、交点では である。さらに を用いるとである。したがってである。
(2)
第1象限での共通部分の面積を求める。交点の 座標は である。 では の方が下側にあり、 では の方が下側にある。よって第1象限の共通部分の面積を とするとである。
第1の積分では とおく。 で 、 で であるからである。
第2の積分では とおく。 で 、 で であるからである。したがって である。
図形は4つの象限に対して対称なので、求める面積は である。
別解
解法2:楕円扇形と三角形の相殺
方針
第1象限の交点が 上にあることを先に示す。共通部分の第1象限を2つの楕円弓形に分け、それぞれを楕円扇形と三角形で表すと、三角形部分が相殺して面積が になる。
解答
(1)
2つの楕円の式を引くと で、第1象限の交点だから である。
をと表すと、交点ではよって(2)
第1象限の共通部分を交点で左右に分ける。左側の の部分は、
角 に対応する楕円扇形と三角形の和で、面積は右側の の部分は、同じ角の楕円扇形から同じ三角形を引いたもので、したがって第1象限の共通部分は4象限の対称性から、求める面積は
総評
2つの楕円の共通部分の面積を、対称性と三角置換で求める問題である。目安時間は24分。交点で になること、指定された に合わせて と読むことが入口である。面積計算は第1象限だけでよく、2つの積分が と に分かれて和が になる流れがきれいな得点点である。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。