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東北大学 1991年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

xyz空間の4点(0,0,0)(cosθ,sinθ,0)
(cosθ,sinθ,θ)(0,0,θ)を頂点とする長方形をRθとし,
θが0からπ2まで変化するとき,
Rθが動いてできる立体をKとする.

(1) Kを平面z=t (0tπ2)で切ったときの
切り口の面積を求めよ.

(2) Kの体積を求めよ.

難易度5/ 10計算量3/ 10目安14

積分図形と方程式 座標設定体積計算

方針

高さ z=t で切ったとき、その高さを含む長方形 Rθθt のものだけである。各 Rθ は原点から単位円上の点 (cosθ,sinθ) へ向かう線分を含むので、断面は半径1、角度範囲 tθπ/2 の扇形になる。断面積を t で積分して体積を出す。

解答

(1)
長方形 Rθ は、高さ 0zθ にある。したがって、平面 z=t で切ったときに Rθ が断面に現れるための条件は tθπ2 である。

また、Rθ は各高さで、原点から (cosθ,sinθ) へ向かう長さ1の線分を含む。よって、平面 z=t における切り口は、半径1で、偏角が tθπ2 を動く扇形である。

この扇形の中心角は π2t であるから、切り口の面積は 12(π2t) である。

(2)
(1)で求めた断面積を高さ t について積分すればよい。したがって体積を V とするとV=0π/212(π2t)dt=12[π2tt22]0π/2=12(π24π28)=π216である。よって π216 である。

別解

解法2:細い扇形柱の和

方針

偏角 θθ+dθ の間の細い扇形を考える。その底面積は半径1の扇形の面積差で、高さはほぼ θ である。扇形柱の体積を偏角について足し合わせる。

解答

(1)
高さ z=t に点をもつ長方形は tθπ/2 に対応する。
θ について、切り口には原点から偏角 θ の方向へ伸びる
長さ1の線分が現れる。したがって切り口は中心角π2tの扇形であり、面積は12(π2t)である。

(2)
0θπ/2 を細分する。偏角が
θ から θ+Δθ の細い扇形の底面積は12Δθで、その部分の高さは極限で θ となる。よって体積はV=0π/2θ2dθ=[θ24]0π/2=π216.水平断面による計算と同じ値になる。

総評

動く長方形が作る立体を、水平断面で読む問題である。目安時間は14分。高さ t を固定したときに許される角が tθπ/2 になる点が中心である。断面を扇形と見抜けば計算は軽く、体積は断面積の一次式を積分するだけで終わる。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。

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出典: 東北大学 1991年度 前期 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。