方針
高さ で切ったとき、その高さを含む長方形 は のものだけである。各 は原点から単位円上の点 へ向かう線分を含むので、断面は半径1、角度範囲 の扇形になる。断面積を で積分して体積を出す。
解答
(1)
長方形 は、高さ にある。したがって、平面 で切ったときに が断面に現れるための条件は である。
また、 は各高さで、原点から へ向かう長さ1の線分を含む。よって、平面 における切り口は、半径1で、偏角が を動く扇形である。
この扇形の中心角は であるから、切り口の面積は である。
(2)
(1)で求めた断面積を高さ について積分すればよい。したがって体積を とするとである。よって である。
別解
解法2:細い扇形柱の和
方針
偏角 と の間の細い扇形を考える。その底面積は半径1の扇形の面積差で、高さはほぼ である。扇形柱の体積を偏角について足し合わせる。
解答
(1)
高さ に点をもつ長方形は に対応する。
各 について、切り口には原点から偏角 の方向へ伸びる
長さ1の線分が現れる。したがって切り口は中心角の扇形であり、面積はである。
(2)
を細分する。偏角が
から の細い扇形の底面積はで、その部分の高さは極限で となる。よって体積は水平断面による計算と同じ値になる。
総評
動く長方形が作る立体を、水平断面で読む問題である。目安時間は14分。高さ を固定したときに許される角が になる点が中心である。断面を扇形と見抜けば計算は軽く、体積は断面積の一次式を積分するだけで終わる。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。