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東北大学 1990年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

nを正の整数とし,曲線C:y=log(nx+1)2nを考える.

(1) Cの概形をかけ.

(2) 実数p (p<2n)をとり,
直線x=p,曲線C,およびx軸で囲まれた図形の面積をSとする.
Snpで表せ.

(3) 負の傾きをもつCの接線で,原点を通るものをLとする.
(2)のpLの接点のx座標となるとき,Sを求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

指数・対数積分微分 グラフの概形面積計算接線・法線

方針

まず y=2nlognx+1 と見て、定義域、縦の漸近線、零点を押さえて概形を描く。(2)は左側の枝で u=nx1 と置換し、面積を U=np1 で表す。(3)は接線が原点を通る条件を、接点の座標と傾きから式にし、そこで得た logU=1+1U を面積式へ代入する。

解答

(1) y=log(nx+1)2n=2nlognx+1 である。したがって定義域は x1n であり、直線 x=1n は縦の漸近線である。また y=0 となるのは nx+1=1 のときで、x=0,x=2n である。さらに y=2n2nx+1 なので、x<1n では減少し、x>1n では増加する。以上より、2つの枝は漸近線 x=1n の両側で下に落ち込み、左の枝は (2n,0) を通って左へ上がり、右の枝は (0,0) を通って右へ上がる。

(2) p<2n とする。この範囲では nx+1<1 であり、曲線は x 軸の上にある。そこで U=np1 とおくと U>1 である。置換 u=nx1 を用いると、x=p のとき u=Ux=2n のとき u=1、また dx=1ndu である。したがって面積 SS=p2/n2nlog(nx1)dx=21Uloguduである。よって S=2[uloguu]1U=2(UlogUU+1) である。すなわち S=2{(np1)log(np1)+np+2} である。

(3)
左側の枝上の接点の x 座標を p とし、(2)と同じく U=np1 とおく。接点の y 座標は 2nlogU であり、接線の傾きは 2n2np+1=2n2U である。接線が原点を通るので、接点における y 座標は「傾き × p」に等しい。したがって 2nlogU=p(2n2U) である。ここで p=U+1n だから 2nlogU=2n(1+1U) となり、logU=1+1U を得る。

これを(2)の面積式に代入すると S=2{U(1+1U)U+1}=4 である。

別解

解法2:左枝を共通変数に移して面積と接線を統一する

方針

左枝では u=nx1>0 と置くと、曲線は y=2nlogu になる。面積と接線条件を同じ u で表し、接線条件を面積式へ代入する。

解答

(1) y=2nlognx+1だから、定義域は x1/n、漸近線は x=1/n である。x 軸との交点はx=2n,x=0.またy=2n2nx+1なので、左枝は減少、右枝は増加する。

(2) U=np1>1とおく。左枝で u=nx1 と置けばdx=1ndu.したがってS=p2/n2nlog(nx1)dx=21Ulogudu=2(UlogUU+1).すなわちS=2{(np1)log(np1)+np+2}.(3)
接点では U=np1 であり、y=2nlogU,y=2n2U,p=U+1n.接線が原点を通る条件 y=py からlogU=1+1U.よってS=2{U(1+1U)U+1}=4.

総評

難度は10段階中7、計算量は10段階中6。対数の中身が偶数乗になっているため、2nlognx+1 と絶対値つきで見るのが第一歩である。(2)は置換後の端点の向き、(3)は接線が原点を通る条件の符号でミスが出やすい。試験場では20分程度で、U=np1 を導入して式を短く保つのが有効である。

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出典: 東北大学 1990年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。