方針
円上の動きを角度で表す。点 Q の角度を u とすると,点 P は2倍の速さで動くので角度を 2u としてよい。座標を P=(sin2u,1+cos2u,0),Q=(0,sinu,cosu) と置き,PQ2 を s=sinu だけの3次式に整理する。距離の最大は PQ2 の最大と同じなので,−1≦s≦1 で微分して最大値を求める。
解答
点 Q の回転角を u とすると、点 P はその2倍の角だけ動くのでQ=(0,sinu,cosu),P=(sin2u,1+cos2u,0).s=sinu とおいて距離の二乗を整理するとPQ2=(sin2u)2+(1+cos2u−sinu)2+cos2u=4s3−4s2−4s+5=g(s),−1≦s≦1.ここでg′(s)=4(s−1)(3s+1)端点と導関数の零点を調べると、最大値の候補は s=−1,−1/3,1 である。それぞれg(−1)=g(1)=1,g(−31)=27155.sinu=−1/3 となる時刻は存在するので、この値は実現する。したがってmaxPQ=27155=9465.
別解
解法2
方針
距離の二乗を s=sinu の三次式へ整理した後、微分を使わずに最大候補との差を因数分解する。
区間 [−1,1] で各因子の符号を読む。
解答
点 Q の回転角を u とするとP=(sin2u,1+cos2u,0),Q=(0,sinu,cosu).s=sinu とおいて距離の二乗を整理するとPQ2=g(s)=4s3−4s2−4s+5,−1≦s≦1.ここで27155−g(s)=−274(3s−5)(3s+1)2=274(5−3s)(3s+1)2.−1≦s≦1 では 5−3s>0 であり、平方因子も0以上だからg(s)≦27155.等号は 3s+1=0、すなわち s=−31 のときに成立する。
sinu=−31 となる時刻は実際に存在するので、この上限は達成される。
したがってmaxPQ=27155=9465.
総評
空間内の二つの円運動を角度で表し,距離の最大を一変数に落とす問題である。目安時間は22分。速さが2倍であることから,P の角度を 2u,Q の角度を u と置くのが最初の山場である。距離そのものではなく PQ2 を最大化すると平方根を避けられる。s=sinu に整理した後は,端点 s=±1 も必ず比較する。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合し、高校数学の範囲内で完結させた。
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出典: 東北大学 1992年度 後期 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。