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東北大学 1992年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

xyz 空間において,xy 平面に点 (0,1,0) を中心とする半径1の円 C1 と,
yz 平面に原点を中心とする半径1の円 C2 がある.
C1 上の点 PC2 上の点 Q が,
それぞれ点 (0,2,0)(0,0,1) を出発点として C1,C2 上を正の向きに動く.
P が点 Q の2倍の速さで動くとき,点 P,Q 間の距離の最大値を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安22

ベクトル三角関数図形と方程式 座標設定三角比の利用微分による最大最小

方針

円上の動きを角度で表す。点 Q の角度を u とすると,点 P は2倍の速さで動くので角度を 2u としてよい。座標を P=(sin2u,1+cos2u,0)Q=(0,sinu,cosu) と置き,PQ2s=sinu だけの3次式に整理する。距離の最大は PQ2 の最大と同じなので,1s1 で微分して最大値を求める。

解答

Q の回転角を u とすると、点 P はその2倍の角だけ動くのでQ=(0,sinu,cosu),P=(sin2u,1+cos2u,0).s=sinu とおいて距離の二乗を整理するとPQ2=(sin2u)2+(1+cos2usinu)2+cos2u=4s34s24s+5=g(s),1s1.ここでg(s)=4(s1)(3s+1)端点と導関数の零点を調べると、最大値の候補は s=1,1/3,1 である。それぞれg(1)=g(1)=1,g(13)=15527.sinu=1/3 となる時刻は存在するので、この値は実現する。したがってmaxPQ=15527=4659.

別解

解法2

方針

距離の二乗を s=sinu の三次式へ整理した後、微分を使わずに最大候補との差を因数分解する。
区間 [1,1] で各因子の符号を読む。

解答

Q の回転角を u とするとP=(sin2u,1+cos2u,0),Q=(0,sinu,cosu).s=sinu とおいて距離の二乗を整理するとPQ2=g(s)=4s34s24s+5,1s1.ここで15527g(s)=427(3s5)(3s+1)2=427(53s)(3s+1)2.1s1 では 53s>0 であり、平方因子も0以上だからg(s)15527.等号は 3s+1=0、すなわち s=13 のときに成立する。
sinu=13 となる時刻は実際に存在するので、この上限は達成される。
したがってmaxPQ=15527=4659.

総評

空間内の二つの円運動を角度で表し,距離の最大を一変数に落とす問題である。目安時間は22分。速さが2倍であることから,P の角度を 2uQ の角度を u と置くのが最初の山場である。距離そのものではなく PQ2 を最大化すると平方根を避けられる。s=sinu に整理した後は,端点 s=±1 も必ず比較する。 2解法の結論、端点、等号条件を独立に照合し、高校数学の範囲内で完結させた。

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出典: 東北大学 1992年度 後期 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。