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東北大学 1991年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第4問

次の3つの命題が正しいかどうかを調べよ.

(1)(sin2θ,cos2θ,2cosθ)θの値によらず同一平面上にある.

(2)(sin2θ,cos2θ,2cosθ)θの値によらず同一球面上にある.

(3)(t,log2(1+4t),log2(2t+2t))tの値によらず同一平面上にある.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

三角関数指数・対数図形と方程式 反例構成、座標設定、式変形

方針

(1) は平面 Ax+By+Cz+D=0 に全ての点があると仮定し、複数の θ を代入して係数がすべて0になることを示せば反例になる。(2)は x2+y2=1z2=2(1+y) を組み合わせて球面の方程式を作る。(3)は u=2t と置き、対数の性質で3座標の間の一次関係を見つける。

解答

(1)
点がすべて同一平面上にあると仮定する。その平面を Ax+By+Cz+D=0 とする。この平面にすべての点 (sin2θ,cos2θ,2cosθ) があるなら Asin2θ+Bcos2θ+2Ccosθ+D=0 がすべての θ で成り立つ。 θ=0 を代入すると B+2C+D=0 である。θ=π を代入すると B2C+D=0 である。これらを引いて C=0 を得る。さらに B+D=0 である。 θ=π/2 を代入すると B+D=0 である。これと B+D=0 から B=D=0 である。最後に θ=π/4 を代入すると A=0 である。

したがって平面の係数がすべて0になってしまい、平面を定められない。よって命題(1)は 正しくない である。

(2) x=sin2θ,y=cos2θ,z=2cosθ とおく。まず x2+y2=sin22θ+cos22θ=1 である。また z2=4cos2θ=2(1+cos2θ)=2(1+y) である。したがって x2+y2+z22y3=0 が成り立つ。これは x2+(y1)2+z2=4 と書けるので、同一球面上にある。よって命題(2)は 正しい である。

(3) u=2t とおく。このとき 4t=u2 であり、また t=log2u である。第2座標を Y、第3座標を Z とすると Y=log2(1+u2) である。一方 Z=log2(u+u1)=log2u2+1u=log2(1+u2)log2u=Yt である。したがって YtZ=0 である。座標を (X,Y,Z) と書けば X=t なので YXZ=0 という平面上にある。よって命題(3)は 正しい である。

別解

解法2:対称なパラメータ値を比べる

方針

(1)θθπθ を比べ、仮に平面があれば各係数が0になることを示す。(2)は三角関数を消去して球面の式を作る。(3)は u=2t とおいて対数の差を整理する。

解答

(1)
すべての点が平面Ax+By+Cz+D=0上にあると仮定する。点の式を代入し、θθ の式を引くと2Asin2θ=0がすべての θ で成り立つので A=0 である。

次に θπθ の式を引くと4Ccosθ=0より C=0 である。残りは Bcos2θ+D=0 であり、
θ=0,π/2 を代入すると B=D=0 となる。これは平面を定めないので、
命題は正しくない。

(2) x=sin2θ,y=cos2θ,z=2cosθとおくとx2+y2=1,z2=2(1+y).よってx2+(y1)2+z2=4.したがって中心 (0,1,0)、半径2の同一球面上にあり、命題は正しい。

(3)
u=2t とおく。第2、第3座標を Y,Z とすればZ=log2(u+u1)=log2(1+u2)log2u=Yt.第1座標を X=t と書けばYXZ=0.したがって同一平面上にあり、命題は正しい。

総評

3つの命題を、恒等的な関係式の有無で判定する問題である。目安時間は18分。(1)は「平面がある」と仮定して数個の角を代入し、係数がすべて0になることを示すと明快である。(2)は z2=2(1+y)、(3)は log2(u+u1)=log2(1+u2)log2u が決定的な変形である。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。

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出典: 東北大学 1991年度 後期 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。