方針
なので、加法定理 をそのまま多項式の関係に移す。次数はこの漸化式から帰納的に決める。 は から順に計算し、 は因数分解して、 外の根がないことまで確認する。
解答
(1)
加法定理より である。 とおくと である。よって である。
また 、 である。上の関係から であり、 の最高次の項は毎回 から生じて、 とは打ち消し合わない。したがって である。
(2)
順に計算すると である。よって である。したがって である。
(3)
(2) より である。これを因数分解すると となる。したがって実数解は から得られる。
二次方程式の2解は であり、いずれも実数で、 とは異なる。よって異なる実数解の個数は である。
別解
解法2
方針
最後の方程式は とおいて角度で解く。得た3値の重複度の合計が5次多項式の次数に達することを因数分解で確認し、区間外の実根がないことまで保証する。
解答
(1)
加法定理から とこの漸化式により、最高次係数は消えないので
の次数は である。
(2)
漸化式を順に用いて(3)
で , とおくとよってから異なる3実根を得る。実際であり、右辺はこの3実根だけで5次分の重複度を尽くす。したがって
異なる実数解は3個である。
総評
三角関数の加法定理から多項式の漸化式を作る問題。目安時間は22分前後。(1)は加法定理をそのまま使えばよいが、次数については最高次の項が消えないことを帰納的に説明したい。(3)は だけで考えると 外の根を見落とす可能性があるため、最後に因数分解で全実数解を確認すると答案として堅い。 2解法の結論を照合し、端点・符号・定義域・必要十分性を再確認した。 図は本文の論証を補助するものであり、縮尺に依存せず結論が得られる。