方針
座標を 、 に取り替えると、双曲線 は と書ける。また与えられた行列は を 、 を に変える。条件 は2つの倍率の積の法則になり、双曲線を保つ条件は倍率の積が1であることになる。微分可能性から指数関数形を導く。
解答
とおく。このとき である。したがって双曲線 は と表される。
行列 の働きを で見る。まずであり、またである。したがって、移った点の新しい を とすると である。
ここで とおく。条件 は、 と の倍率について を意味する。
また、 が双曲線 上の任意の点を再び 上に移すためには でなければならない。 であるから である。したがって は0にならない。
特に で、 だから である。 は微分可能なので、等式 を で微分し、 とおくと である。 とおけば であるから である。
さらに より である。したがって である。ただし は任意の実数である。
別解
解法2:積の法則を対数へ移す
方針
方向 、 がそれぞれ何倍になるかを直接調べる。双曲線を保つ条件から2倍率の積が1と分かる。正の倍率の対数をとり、加法を満たす微分可能関数が1次関数であることから指数関数形を得る。
解答
とする。与えられた行列をこれらへ作用させるとそこでとおく。条件 (i) から任意の点をと表すと、変換後には が 倍、 が 倍になる。
双曲線はであるから、条件 (ii) はを与える。特に であり、積の法則と連続性から である。
とおくと は微分可能なので、 で微分して とすれば となる。 よりまた である。したがってであり、 は任意の実数である。
総評
行列の形をそのまま計算するより、、 に分けるのが決定的である。目安時間は24分。双曲線 が になるため、倍率 、 は を満たす。さらに と微分可能性から指数関数になる流れを、途中の まで書くと答案として強い。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。