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東北大学 1996年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第3問

数列 {an}{bn} が漸化式an+1=an4bn+1,bn+1=2an5bn1(n=1,2,3,)で定義されている。ただし、a1=1b1=0 とする。

(1) anbn を求めよ。

(2) anbn を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

数列 漸化式の変形、特性方程式、計算整理

方針

2つの漸化式を引き算すると anbn だけの漸化式が得られる。初期値がその固定値と一致しているため、anbn=1 が全ての n で成り立つ。これを bn=an1 として第1式に代入し、an の1次漸化式を解けば bn も直ちに求まる。

解答

(1)
2つの漸化式を引くとan+1bn+1=(an4bn+1)(2an5bn1)=(anbn)+2である。ここで a1b1=10=1 である。もし anbn=1 なら an+1bn+1=1+2=1 となるので、数学的帰納法により anbn=1 がすべての正の整数 n で成り立つ。

(2)
(1)より bn=an1 である。これを第1式 an+1=an4bn+1 に代入すると an+1=an4(an1)+1=3an+5 を得る。

この漸化式の一定値を L とすると L=3L+5 より L=5/4 である。したがって an+154=3(an54) となる。a1=1 だから a154=14 であり、an54=14(3)n1 である。よって an=5414(3)n1 である。また bn=an1=1414(3)n1 である。

別解

解法2

方針

dn=anbn と和 sn=an+bn を同時に導入する。差が一定になることを確認した後、和だけの1次漸化式を解き、最後に an=(sn+dn)/2bn=(sndn)/2 へ戻す。

解答

(1) dn=anbn,sn=an+bnとおく。2式の差を取るとdn+1=dn+2.d1=1 なので、帰納的にdn=1である。

(2)
次に2式の和を取るとsn+1=3an9bn.an=sn+dn2,bn=sndn2dn=1 を代入してsn+1=3sn+6.一定値は 3/2 であり、s1=1 だからsn32=12(3)n1.すなわちsn=3212(3)n1.よってan=5414(3)n1,bn=1414(3)n1.

総評

難度5、計算量4。2変数漸化式は差を取ると固定値1になる。一定値からのずれを追うと、公比 3 による符号の交替を誤りにくい。 2解法の最終値を照合し、境界条件・符号・定義域も確認した。

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出典: 東北大学 1996年度 後期日程 文系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。