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東北大学 1996年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第2問

行列A=(2xyz)
B=(1021)
C=(0111)に対して,
等式A2B=BA2AC=CAが成り立つとき,xyzの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

行列 恒等式比較、計算整理

方針

まず AC=CA を成分比較して、y=xz=x+2 に絞る。その後、A2 を計算して A2B=BA2 を成分比較する。一般の2次正方行列 M について MB=BM となる条件を先に見ると、A2 の右上成分が0、対角成分が等しいことに帰着できる。

解答

まず ACCA を計算する。AC=(x2+xzy+z),CA=(yz2+yx+z)である。したがって AC=CA より x=y,z=x+2 を得る。

よってA=(2xxx+2)としてよい。このときA2=(4+x2x2+4xx2+4x2x2+4x+4)である。

ここで一般にM=(uvwq)とおくと、MB=(u+2vvw+2qq),BM=(uv2u+w2v+q)である。したがって MB=BM となるには v=0,q=u が必要十分である。

これを M=A2 に適用すると x2+4x=0 である。すなわち x(x+4)=0 だから、x=0またはx=4 である。y=xz=x+2 より、求める値は (x,y,z)=(0,0,2),(x,y,z)=(4,4,2) である。

別解

解法2

方針

AC=CA を、AEC の一次結合になる条件として捉える。関係 C2=C+E を使えば A2 も同じ形に整理でき、B との可換条件が1本の因数方程式になる。

解答

AC=CA を成分比較するとA=(2xxx+2)=2E+xCとなる。ここでC2=C+EであるからA2=(2E+xC)2=4E+4xC+x2C2=(4+x2)E+(4x+x2)C.E はすべての行列と可換なので、条件 A2B=BA2(4x+x2)(CBBC)=Oと同値である。実際にCBBC=(2022)Oだからx2+4x=0.したがってx=0またはx=4.y=x, z=x+2 なので(x,y,z)=(0,0,2),(4,4,2).

総評

難度5、計算量5。先に AC=CA で未知数を1つに絞ると計算が安定する。解は x=0,4 の2組あり、どちらも元の2つの行列方程式へ代入して確認できる。 2解法の最終値を照合し、境界条件・符号・定義域も確認した。

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出典: 東北大学 1996年度 後期日程 文系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。