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東北大学 1996年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第4問

1次変換fによる,円C1:(x2)2+y2=1の像が,
C2:x2+(yt)2=4 (t>0)に一致するとき,
fを表す行列Aおよびtの値を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

行列図形と方程式 図形的解釈回転・拡大座標設定

方針

C1 は中心 (2,0)、半径1の円であり、1次変換後の中心は A(2,0) になる。像が半径2の円になるためには、単位円の像が原点中心の半径2の円でなければならないので、行列の2つの列ベクトルは長さ2で互いに垂直である。中心の像から第1列と t を決め、垂直な第2列の2通りを残す。

解答

行列 A の第1列、第2列をそれぞれ u,v とする。円 C1(x,y)=(2,0)+(X,Y),X2+Y2=1 と表せる。したがってその像は A(2,0)+A(X,Y)=2u+Xu+Yv である。

像が円 C2:x2+(yt)2=4 に一致するので、中心は (0,t) であり、半径は 2 である。まず中心について 2u=(0,t) である。

また、単位円 X2+Y2=1 の像 Xu+Yv が原点中心の半径2の円になるためには、uv が互いに垂直で、どちらも長さ 2 でなければならない。よって u=2 である。2u=(0,t)t>0 より u=(0,2),t=4 となる。

第2列 v(0,2) に垂直で、長さが 2 であるから v=(2,0)またはv=(2,0) である。したがってA=(0220),A=(0220)であり、いずれの場合も t=4 である。

別解

解法2

方針

円が円へ移る条件を ATA=4E と行列式で表す。中心の像から第1列を決め、列の長さと直交条件から第2列を決める。

解答

A=(pqrs)とする。半径1の円が半径2の円へ移るための条件は、任意のベクトル u に対してAu=2uとなることである。したがってATA=4E.C1 の中心 (2,0) の像が C2 の中心 (0,t) だからA(20)=(0t).よって p=0, 2r=t である。第1列の長さは2なのでr2=4.t>0 より r=2、したがってt=4.2列が直交することから 2s=0、よって s=0 である。第2列の長さも2なので q=±2。したがってA=(0220)またはA=(0220),t=4.

総評

難度6、計算量5。円が円へ移るには列ベクトルが長さ2で互いに直交する必要がある。t>0 により第1列の符号が決まり、第2列には2通り残る。 2解法の最終値を照合し、境界条件・符号・定義域も確認した。

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出典: 東北大学 1996年度 後期日程 文系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。