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東北大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験 数列文系(後期)数学 第4問b

初項a,公比r (r1)の等比数列an=arn1(n=1,2,3,)を考える.この数列の最初の3項a1a2a3は次の性質(i),(ii)をもつとする.

(i)  a1+a2+a3=6

(ii)  a1a2a3の順序を適当に入れ換えると等差数列になる.

このとき,初項aと公比rの組をすべて求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安16

数列 場合分け、式変形、必要十分条件

方針

最初の3項はa,ar,ar2であり、和の条件からa(1+r+r2)=6を得る。3項を並べ替えて等差数列にできる条件は、3項のうちどれか1つが残り2つの平均になることである。どの項が中央項になるかを3通りに分け、r1と和の条件を合わせて(a,r)を決める。

解答

最初の3項は a,ar,ar2 である。条件(i)より a(1+r+r2)=6 であり、特にa0である。

3つの数を並べ替えて等差数列にできるためには、そのうち1つが他の2つの平均になればよい。

まずarが中央項なら 2ar=a+ar2 である。a0で割ると 2r=1+r2 すなわち(r1)2=0となる。これはr=1を与え、条件に反する。

次にaが中央項なら 2a=ar+ar2 である。a0で割ると r2+r2=0 だから (r1)(r+2)=0 である。r1よりr=2であり、和の条件から a(12+4)=6 なので a=2 である。

最後にar2が中央項なら 2ar2=a+ar である。a0で割ると 2r2r1=0 だから (2r+1)(r1)=0 である。r1よりr=12であり、和の条件から a(112+14)=6 となるので a=8 である。

したがって求める組は (a,r)=(2,2),(a,r)=(8,12) である。

別解

解法2

方針

3数が等差数列である条件を「中央の数の2倍が両端の和」と書く。元の等比数列のどの項が中央になるかを3通り調べ、実数の公比と初項を決定する。

解答

3数 a,ar,ar2 のうち、等差数列の中央に来る項を場合分けする。中央の項等差条件公比の候補a2a=ar+ar2r=1,2ar2ar=a+ar2r=1ar22ar2=a+arr=1,12ここで a0 であり、条件 r1 からr=2またはr=12.3項の和は順序を変えても変わらないからa(1+r+r2)=6.r=2 のときは 1+r+r2=3r=1/2 のときは 1+r+r2=3/4 なので(a,r)=(2,2),(a,r)=(8,12).

総評

難度5、計算量4。目安時間は16分。並べ替えて等差数列になる条件を「中央項は他の2項の平均」と言い換えるのが最初のポイントである。どの項が中央に来るかを3通りに分ければ、後は2次方程式と和の条件だけで決まる。r=1は問題の条件で除外されているため、途中で現れても解に入れない。

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出典: 東北大学 1997年度 後期 文系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。