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東北大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第3問

a0<a<1を満たす定数とする.

(1) 関数f(x)=xxaのグラフの概形をかけ.

(2) 積分g(a)=01xxadxの値を最小にするaを求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安16

関数積分 絶対値の処理、面積計算微分による最大最小

方針

0<a<1なので、積分区間[0,1][0,a][a,1]に分けて絶対値を外す。グラフはx<ax(ax)xax(xa)となる2つの放物線をつないだ形である。g(a)aの式として求め、微分して最小点を決定する。

解答

(1) 0<a<1であり、f(x)=xxa={x(ax)(x<a),x(xa)(xa)である。x<aではf(x)=x2+axで、上に凸の放物線である。xaではf(x)=x2axで、下に凸の放物線である。グラフはx=0x=ax軸と交わり、x=aで折れ曲がる。

(2)
積分区間をaで分けると g(a)=0ax(ax)dx+a1x(xa)dx である。第1項は 0a(axx2)dx=a36 である。第2項はa1(x2ax)dx=[x33a2x2]a1=13a2+a36である。したがって g(a)=a33a2+13=2a33a+26 である。

微分すると g(a)=a212,g(a)=2a である。0<a<1ではg(a)>0なので、g(a)=0となる点で最小値をとる。よって a2=12 より a=12 である。

別解

解法2

方針

絶対値を x=a で外してグラフを描く。積分値の最小化では積分を先に展開せず、動く境界を含む積分を直接微分して g(a) を簡潔に求める。

解答

(1) f(x)={x(ax),x<a,x(xa),xa.従って x<a では下向き、xa では上向きの放物線であり、x=0,ax 軸と交わる。x=a では左右の式が連続につながるが、傾きは異なる。

(2) g(a)=0ax(ax)dx+a1x(xa)dxと書く。積分区間の端 x=a では両被積分関数が0なので、微分したときの境界項は消える。従ってg(a)=0axdxa1xdx=a221a22=a212.0<a<1 では g(a)=2a>0 だから、唯一の停留点a=12で最小となる。なお積分を実行すればg(a)=a33a2+13であり、同じ結論を確認できる。

総評

難度5、計算量4。目安時間は16分。絶対値を外す分点がx=aであり、しかもaが積分範囲内にあることを使う。グラフではx=aで折れ曲がること、積分では[0,a][a,1]に分けることが中心である。別解のように、積分を全部展開せずに増減だけを見る方法も有効である。

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出典: 東北大学 1997年度 後期 文系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。