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東北大学 1997年度 後期日程 第2次学力試験 確率文系(後期)数学 第4問a

1階から2階までの12段の階段を上り下りするゲームがある.
サイコロを投げて,偶数の目が出れば,その目の数だけ階段を上る.
奇数の目が出れば,その目の数だけ階段を下りる.
ただし,サイコロを投げるときにいた階段の段数以上の奇数の目が出れば,1階(0段目)に下りる.
また,2階(12段目)に達したところでゲームは終了する.

1階から出発して,サイコロを3回投げるまでにゲームが終了する確率を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

確率 数え上げ、場合分け

方針

3回の出目を順序つきの63通りとして数える。2回目までの結果で、3回目に12段目へ到達または通過できるものだけを列挙する。2回目で既に終了している場合は、3回目の出目は6通りすべて同じ終了済みの列として数える。

解答

3回の出目を順序つきで考えると、全体は 63=216 通りである。ゲームは12段目に達した時点で終了するが、3回分の出目列として数えれば、早く終了した場合は残りの出目を何でもよいものとして扱える。

2回目までの出目を調べ、3回目に終了できるものを数える。2回目までの出目、2回目後の段数、3回目に有利な目の個数は次の通りである。2回目までの出目2回目後の段数3回目に有利な目の個数(1,6),(2,4),(3,6),(4,2),(5,6)61(2,6),(4,4),(6,2)82(4,6),(6,4)103(6,6)126例えば2回目後に6段目にいると、3回目は6を出したときだけ12段目に達する。8段目なら4または6、10段目なら2,4,6で終了する。(6,6)では2回目で既に12段目に達しているので、3回目の出目は6通りすべて許される。

したがって有利な出目列の総数は 51+32+23+16=23 である。よって求める確率は 23216 である。

別解

解法2

方針

2回後の段数ごとの経路数だけを集計する。3回目に12段以上へ届く状態では必要な偶数の出目を数え、2回で既に12段へ着いた経路も加える。

解答

3回の出目列は全部で 63=216 通りである。階段を下りて0段未満になる場合は0段に戻るという規則に従い、2回終了時に3回目で12段へ届き得る段数だけを集計すると2回後の段数そこへ至る出目列の個数3回目の成功出目数6518321023である。対応する出目列は6(1,6),(2,4),(3,6),(4,2),(5,6)8(2,6),(4,4),(6,2)10(4,6),(6,4)となる。

さらに (6,6) の1通りは2回で12段に着くので、3回目の出目によらず成功する。したがって成功する長さ3の出目列は51+32+23+16=23通りである。求める確率は23216.

総評

難度6、計算量5。目安時間は20分。3回以内に終了する事象を、3回分の出目列として統一して数えると整理しやすい。早く終了した場合の残りの出目を何通りと数えるか、下りるときに0段目へ戻る条件をどう反映するかが要点である。表の各行は到達可能な2回目後の段数ごとにまとめてあり、数え漏れを確認しやすい。

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出典: 東北大学 1997年度 後期 文系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。