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東北大学 1995年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

2つの不等式3x2+y2≦3,y≧x−1を同時に満たすxyの平面の領域の面積を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20分

積分、図形と方程式 置換、面積計算、図形的解釈

方針

楕円 3x2+y2≦3 を X=x,Y=y/3 によって単位円に移す。面積倍率が 3 であることを確認し,直線 y=x−1 は単位円上で中心から距離 1/2 の直線になる。求める領域は単位円から小さい弓形を除いた部分である。

解答

不等式 3x2+y2≦3 は x2+y23≦1 と同値である。そこで X=x,Y=y3 とおくと,楕円は単位円 X2+Y2≦1 に移る。この変換では y=3Y であるから,面積は XY 平面での面積の 3 倍になる。

次に直線 y=x−1 は 3Y=X−1 すなわち X−3Y=1 に移る。原点からこの直線までの距離は ∣0−0−1∣12+(−3)2=12 である。また原点は 0≦1 を満たすので,求める領域は単位円のうち原点側の大きい部分である。

単位円を,中心から距離 1/2 の直線で切る。小さい弓形に対応する中心角を φ とする。弦の中点と円の中心とを結ぶと,0<φ/2<π/2 であり,cos⁡(φ/2)=1/2 となる。したがって φ/2=π/3,すなわち φ=2π/3 である。その弓形の面積は,扇形から二等辺三角形を引いて12⋅2π3−12⋅12sin⁡2π3=π3−34である。

よって単位円内で求める部分の面積はπ−(π3−34)=2π3+34である。元の xy 平面での面積はこれを 3 倍して 23π3+34 である。

【楕円から小さい弓形を除く】

別解

解法2

方針

楕円を円へ変換せず、x ごとの縦の長さを直接積分する。直線と楕円の交点で区間を分け、円弧の対称性を使って標準積分へまとめる。

解答

直線 y=x−1 と楕円の交点は3x2+(x−1)2=3より x=−1/2,1 である。楕円の上端・下端はy=±31−x2だから、求める面積を S とするとS=∫−1−1/2231−x2 dx+∫−1/21{31−x2−(x−1)} dx.円弧の対称性を使ってまとめればS=3∫−111−x2 dx+3∫1/211−x2 dx−∫−1/21(x−1) dx.ここで∫−111−x2 dx=π2,また x=sin⁡θ とおけば∫1/211−x2 dx=π6−38.さらに−∫−1/21(x−1) dx=98.したがってS=23π3+34である。

総評

難度は10段階中6、計算量は10段階中5。目安時間は20分。楕円をそのまま積分するより,単位円に直すと図形の意味が明確になる。面積倍率 3 を最後に掛けること,直線のどちら側を取るかを原点で判定することが重要である。弓形の面積では中心角が 2π/3 になるため,扇形から三角形を引く順を丁寧に書くと符号ミスを防げる。 2解法の結論を照合し、端点・符号・定義域・必要十分性を再確認した。図を含む場合は本文との対応と縮尺に依存しない論証も確認している。

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出典: 東北大学 1995年度 後期日程 理系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。