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東北大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

空間において,2点P=(t,1,t21),Q=(t,1,et+et2e+e12)を考える.ただしt1とする.
0<u<1であるuに対して線分PQと平面y=uとの交点をR=(x,y,z)とする.

(1) t1から1まで動かすとき,xの動く範囲をuで表せ.
(2) Rz座標をxuの式で表せ.
(3) t1から1まで動かすとき,線分PQが動いてできる図形と
2平面y=1z=0とで囲まれる部分の体積を求めよ.

難易度8/ 10計算量8/ 10目安35

積分図形と方程式 パラメータ処理、体積計算、置換積分

方針

線分 PQ 上の点を、P から Q への内分比で表す。y=u となる比は (1+u)/2 なので、x=utz の式が得られる。体積は、固定した u での断面を x 方向に足し上げ、その断面積を 0u1 で積分する。x=ut に戻すと、必要な計算は 1t2 と指数関数の偶対称な積分に分かれる。

解答

(1)
線分 PQ 上の点を (1λ)P+λQ と表す。y 座標は (1λ)(1)+λ1=1+2λ である。これが u に等しいので λ=1+u2 である。したがって x 座標は x=(1λ)(t)+λt=(2λ1)t=ut となる。t1 より uxu である。

(2)
(1)と同じ λ=(1+u)/2 を用いると、z 座標はz=1u2(t21)+1+u2(et+et2e+e12)である。x=ut だから t=x/u であり、z=1u2{(xu)21}+1+u2{ex/u+ex/u2e+e12}である。

(3) t1 では t210 であり、また et+et[1,1] で最大値を端点 t=±1 でとる。したがって(2)の z は0以下であり、平面 z=0 との間の高さは z である。

固定した u における断面積を S(u) とすると、S(u)=uu(z)dx である。ここで x=ut と戻すと dx=udt であり、S(u)=u11[1u2(1t2)+1+u2{e+e12et+et2}]dt.必要な積分は 11(1t2)dt=43 および11{e+e12et+et2}dt=(e+e1)(ee1)=2eである。よって S(u)=u{2(1u)3+1+ue} となる。

求める体積は V=01S(u)du であるからV=01{2u(1u)3+u(1+u)e}du=(1329)+(12e+13e)=19+56eである。

別解

解法2

方針

掃過面を(u,t)で直接媒介表示し、x=utのヤコビアンuを使って体積を二重積分する。多項式部分と指数部分を分離して評価する。

解答

y=u における線分上の点は、P,Q の内分比からx=ut,z=1u2(t21)+1+u2(et+et2e+e12).したがって t1 より uxu であり、t=x/u とすれば (1), (2) の式を得る。

(3) 0u1, t1z0 である。写像 x=ut ではdx=udt.よって体積は直接V=0111(z)udtdu=01u[1u211(1t2)dt+1+u211{e+e12et+et2}dt]du.二つの t 積分はそれぞれ43,2eである。したがってV=01{2u(1u)3+u(1+u)e}du=19+56e.

総評

難度8、計算量8。目安時間は35分。空間内で動く線分を、平面 y=u の断面に落として処理する問題である。y 座標から内分比 (1+u)/2 を決めること、x=ut によって範囲 [u,u] を得ること、最後に x=ut へ戻して積分を簡単にすることが重要である。指数部分は偶対称なので、端点値との差として 2/e が出ることを丁寧に計算したい。

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出典: 東北大学 1998年度 後期 理系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。