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東北大学 1996年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

xy平面の点(0,1)を中心とする半径1の円をCとし,
第1象限にあってx軸とCに接する円C1を考える.
次に,x軸,CC1で囲まれた部分にあって,
x軸とこれら2円に接する円をC2とする.
以下同様に,Cn (n=2,3,)
x軸,CCn1で囲まれた部分にあって,
これらに接する円とする.

(i) C1の中心のx座標をaとするとき,C1の半径r1aを用いて表せ.

(ii) Cnの半径rnanを用いて表せ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

図形と方程式数列 円の性質漸化式の変形図形的解釈

方針

Cn の中心を (xn,rn) とおく。x 軸に接するので中心の高さが半径であり、固定円 C との接触条件から xn=2rn が出る。隣り合う2円 Cn1,Cn の接触条件をこの形に代入すると、1/rn が1ずつ増える漸化式になる。

解答

(i) C1x 軸に接し、中心の x 座標が a であるから、中心は (a,r1) である。固定円 C の中心は (0,1)、半径は 1 である。C1C と外側で接するので、中心間距離は 1+r1 である。したがって a2+(r11)2=(r1+1)2 である。これを整理すると a2=4r1 だから r1=a24 である。

(ii)
一般に、Cn の中心を (xn,rn) とおく。Cnx 軸に接し、また固定円 C に接するので、(i) と同じ計算により xn2=4rn である。第1象限側の円を考えているから xn=2rn である。

次に、CnCn1 と接する。中心間距離が半径の和に等しいので (xn1xn)2+(rn1rn)2=(rn1+rn)2 である。右辺から左辺の高さ方向の差を移項すると (xn1xn)2=4rn1rn となる。図の位置関係より xn1>xn>0 だから、xn1xn=2rn1rn. ここに xj=2rj を代入すると 2rn12rn=2rn1rn である。両辺を 2rn1rn で割って 1rn=1rn1+1 を得る。

(i)より r1=a2/4 であるから 1r1=2a である。したがって 1rn=2a+n1 となる。よって rn=1(2a+n1)2=a2{2+(n1)a}2 である。

別解

解法2

方針

共通の直線に接する2円について、中心間の水平距離が 2rs になる補題を使う。固定円との接触で得る xn=2rn と組み合わせ、逆平方根の等差数列として解く。

解答

半径 r,s の2円が同じ直線に接し、互いにも外接しているとする。中心の高さの差は rs、中心間距離は r+s だから、中心の水平方向の距離 dd2=(r+s)2(rs)2=4rs,すなわちd=2rsである。

Cn の中心を (xn,rn) とする。固定円 C との接触からxn2+(1rn)2=(1+rn)2なのでxn=2rn.特に x1=a よりr1=a24.Cn1Cn に上の補題を使うと、図の順序よりxn1xn=2rn1rn.xj=2rj を代入して正の量で割れば1rn=1rn1+1.よって1rn=2a+n1.したがってrn=a2{2+(n1)a}2.

総評

難度7、計算量6。接線上に並ぶ円の中心の水平距離 2rs が核心である。平方根を取る際は図の位置関係 xn1>xn>0 により符号を決める。 2解法の最終値を照合し、境界条件・符号・定義域も確認した。

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出典: 東北大学 1996年度 前期日程 理系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。