方針
(1) は定義域x≧−2を確認し、導関数で増減と最小値を求める。x軸との交点は平方根を含む方程式を解くが、平方する前にx≧0が必要であることに注意する。(2)では囲まれる部分が−2≦x≦2でx軸の下側にあるので、回転体の体積をπ∫−22y2dxで求める。
解答
(1)
定義域はx≧−2である。微分すると y′=1−2x+21 である。y′=0より x+2=21 だから x=−47 である。−2<x<−47ではy′<0、x>−47ではy′>0なので、この点で最小値をとる。値は −47−21=−49 である。 y軸との交点はx=0より (0,−2) である。x軸との交点は x−x+2=0 よりx=x+2である。右辺は0以上なのでx≧0であり、平方して x2=x+2 すなわち (x−2)(x+1)=0 である。x≧0よりx=2なので、交点は (2,0) である。端点では(−2,−2)を通り、グラフはそこで始まり、いったん減少してから増加し、(2,0)でx軸に達する。
(2)
囲まれる部分は−2≦x≦2にあり、この範囲でグラフはx軸の下側にある。回転体の体積は V=π∫−22(x−x+2)2dx である。展開すると (x−x+2)2=x2+x+2−2xx+2 であるから V=π∫−22{x2+x+2−2xx+2}dx である。
まず ∫−22(x2+x+2)dx=340 である。次に、u=x+2とおくと ∫−222xx+2dx=∫042(u−2)u1/2du であり、∫04(2u3/2−4u1/2)du=[54u5/2−38u3/2]04=1564である。
したがって∫−22(x−x+2)2dx=340−1564=15136である。よって V=15136π である。
別解
解法2
方針
u=x+2 と置き、曲線を x=u2−2、y=(u−2)(u+1) と媒介表示する。極値も回転体積も多項式だけで処理する。
解答
u=x+2(u≧0)とおくとx=u2−2,y=u2−u−2=(u−2)(u+1).(1)y=(u−21)2−49だから、u=1/2、すなわち x=−7/4 で最小値 −9/4 をとる。y 軸との交点は x=0 から(0,−2),x 軸との交点は u=2 から(2,0).端点 (−2,−2) からいったん減少し、その後増加する概形となる。
(2)
斜線部は −2≦x≦2 で y≦0 の部分である。dx=2udu だから、x 軸まわりの回転体積はV=π∫−22(x−x+2)2dx=π∫02(u2−u−2)22udu=15136π.
総評
難度6、計算量6。目安時間は22分。平方根関数の定義域、増減、交点、回転体積を順に処理する総合問題である。x軸との交点を求める際は、平方する前にx≧0が必要である。体積ではグラフがx軸の下側にあっても、回転半径は∣y∣なのでy2を積分すればよい。
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出典: 東北大学 1997年度 後期 理系 第6問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。