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東北大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

xy平面上の2つの曲線y=x2+1,y=(x+1)(xa)2が共有点をもたないとき,実数aの存在する範囲を求めよ.

難易度8/ 10計算量7/ 10目安30

関数方程式・不等式 絶対値の処理、判別式、場合分け

方針

共有点がある条件を調べ、その補集合を求める。絶対値の中身(x+1)(xa)の符号に応じて、x2+1=±(x+1)(xa)2の2つの2次方程式に分ける。各方程式が実数解をもつ条件を判別式で求めれば、その等式自体から符号条件も自動的に満たされるので、最後に共有点をもつaの範囲をまとめて除く。

解答

共有点がある条件を調べる。共有点のx座標は x2+1=(x+1)(xa)2 を満たす。

まず(x+1)(xa)0の場合、x2+1=(x+1)(xa)2 である。整理すると 2x2+2=x2+(1a)xa より x2+(a1)x+a+2=0 を得る。この方程式の解では (x+1)(xa)=2(x2+1)>0 となるので、符号条件も満たされる。判別式は Δ1=(a1)24(a+2)=a26a7=(a+1)(a7) である。したがってこの場合に共有点をもつのは a1またはa7 である。

次に(x+1)(xa)<0の場合、x2+1=(x+1)(xa)2 である。整理すると 2x2+2=x2(1a)x+a より 3x2+(1a)x+2a=0 を得る。この方程式の解では (x+1)(xa)=2(x2+1)<0 となるので、やはり符号条件も満たされる。判別式は Δ2=(1a)212(2a)=a2+10a23 である。よって a2+10a230 を解いて a543またはa5+43 となる。

以上を合わせると、共有点をもつaの範囲は a1またはa5+43 である。したがって共有点をもたない範囲は 1<a<5+43 である。

別解

解法2

方針

絶対値の正負に対応する二つの二次方程式が、ともに実数解を持たない条件を直接交差させる。各方程式の解では元の符号条件が自動的に従う。

解答

共有点がないためにはx2+1=(x+1)(xa)2x2+1=(x+1)(xa)2のどちらも実数解を持たなければよい。各等式が成り立てば右辺の符号は x2+1>0 から自動的に正しくなる。

第1式はx2+(a1)x+a+2=0で、実数解を持たない条件は(a1)24(a+2)<01<a<7.第2式は3x2+(1a)x+2a=0で、実数解を持たない条件は(1a)212(2a)<0543<a<5+43.両区間の共通部分を取って1<a<5+43.端点では重解、すなわち共有点を持つため含まない。

総評

難度8、計算量7。目安時間は30分。絶対値を外した後の2つの2次方程式について、判別式で実数解の有無を調べる問題である。各方程式が解をもつときには、その等式から符号条件も同時に従う点を明記すると、符号範囲の確認がすっきりする。端点では共有点が生じるため、最終答えは厳密な不等号になる。

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出典: 東北大学 1997年度 前期 理系 第5問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。