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東北大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第3問

実数kの値が変わるとき,
放物線y=x2+kと曲線y=x(x21)との共有点の個数を求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安28

関数図形と方程式 絶対値の処理、グラフの概形、場合分け

方針

共有点は k=x(x21)x2 の水平線との交点数で決まる。x(x21) の符号が変わる 1,0,1 で区間を分け、各区間で3次式の増減と端点値を調べる。内側2区間で最大値 5/27、端点で 1,0 が出るため、1,0,5/27 を境に個数を整理する。

解答

共有点は x2+k=x(x21) を満たす実数 x の個数である。したがって k=x(x21)x2 とおき、この関数の水平線との交点数を数えればよい。 x(x21) の符号により、次の4区間に分ける。x(x21)x2={x3x2+x,x1,x3x2x,1x0,x3x2+x,0x1,x3x2x,x1.外側の区間 x1, x1 では、それぞれ端点で値 1 をとり、外へ向かうと値は大きくなる。したがって k=1 で各端点に1個、k>1 で外側に合計2個の交点がある。

内側の区間を調べる。1x0 では h1(x)=x3x2x であり、h1(x)=3x22x1=(3x+1)(x1) だから、x=1/3 で最大値をとる。その値は h1(13)=527 である。また端点では h1(1)=1, h1(0)=0 である。0x1 でも同様に h2(x)=x3x2+xx=1/3 で最大値 5/27 をとり、端点では h2(0)=0, h2(1)=1 である。

以上を合わせると、共有点の個数は次の通りである。kの範囲共有点の個数k<10k=121<k<04k=050<k<5276k=5274k>5272 k=0 で5個になるのは、x=0 が左右の内側区間の共通端点として1回だけ数えられるためである。

別解

解法2

方針

関数が偶関数であることを先に使い、u=|x|で半分だけ調べる。0≤u≤1とu≥1の2本の三次式の増減から、正の解を2倍し原点だけ1回数える。

解答

共有点の条件をk=H(x):=x(x21)x2と書く。H は偶関数なので u=x0 だけ調べればよい。H={uu2u3(0u1),u3u2u(u1).内側ではdHdu=12u3u2だから u=1/3 で最大値 5/27 を取る。またH(0)=0,H(1)=1.外側では u=1 から単調増加して 1 から無限大まで動く。

正の u の解は x=±u の2点を与え、u=0 だけは原点1点を与える。したがって共有点数はk個数k<10k=121<k<04k=050<k<5/276k=5/274k>5/272である。

総評

難度7、計算量7。目安時間は28分。絶対値つき曲線を区間ごとの3次式として見る問題で、図を描くだけでは接点と端点の個数を落としやすい。重要なのは、外側2区間は 1 から単調に外へ伸び、内側2区間はそれぞれ最大値 5/27 を持つ、という構造である。k=0 では原点を二重に数えないこと、k=5/27 では接して2個減ることが採点上の注意点になる。

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出典: 東北大学 1998年度 後期 文系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。