方針
共有点は の水平線との交点数で決まる。 の符号が変わる で区間を分け、各区間で3次式の増減と端点値を調べる。内側2区間で最大値 、端点で が出るため、 を境に個数を整理する。
解答
共有点は を満たす実数 の個数である。したがって とおき、この関数の水平線との交点数を数えればよい。 の符号により、次の4区間に分ける。外側の区間 , では、それぞれ端点で値 をとり、外へ向かうと値は大きくなる。したがって で各端点に1個、 で外側に合計2個の交点がある。
内側の区間を調べる。 では であり、 だから、 で最大値をとる。その値は である。また端点では , である。 でも同様に が で最大値 をとり、端点では , である。
以上を合わせると、共有点の個数は次の通りである。 で5個になるのは、 が左右の内側区間の共通端点として1回だけ数えられるためである。
別解
解法2
方針
関数が偶関数であることを先に使い、u=|x|で半分だけ調べる。0≤u≤1とu≥1の2本の三次式の増減から、正の解を2倍し原点だけ1回数える。
解答
共有点の条件をと書く。 は偶関数なので だけ調べればよい。内側ではだから で最大値 を取る。また外側では から単調増加して から無限大まで動く。
正の の解は の2点を与え、 だけは原点1点を与える。したがって共有点数はである。
総評
難度7、計算量7。目安時間は28分。絶対値つき曲線を区間ごとの3次式として見る問題で、図を描くだけでは接点と端点の個数を落としやすい。重要なのは、外側2区間は から単調に外へ伸び、内側2区間はそれぞれ最大値 を持つ、という構造である。 では原点を二重に数えないこと、 では接して2個減ることが採点上の注意点になる。