方針
f(x)=x31−x2は奇関数なので、増減と面積は0≦x≦1を中心に調べる。微分して臨界点x=23を求め、奇関数性から最小値を得る。面積は正の部分を2倍し、u=1−x2で置換積分する。
解答
(1) f(−x)=−f(x)であるから、fは奇関数である。−1<x<1で微分すると f′(x)=3x21−x2+x3⋅1−x2−x であり、整理して f′(x)=1−x2x2(3−4x2) となる。 0<x<1では分母とx2は正であるから、符号は3−4x2で決まる。よって0<x<23で増加,23<x<1で減少である。したがって最大値はf(23)=(23)31−43=1633である。奇関数より最小値は −1633 で、x=−23のときに達する。グラフはx=−1,0,1でx軸と交わり、原点に関して対称である。
(2)
面積は正の部分を2倍して S=2∫01x31−x2dx である。u=1−x2とおくと、du=−2xdx, x2=1−uであるから ∫01x31−x2dx=21∫01(1−u)u1/2du となる。よって 21(32−52)=152 である。したがって S=2⋅152=154 である。
別解
解法2
方針
奇関数性を使い、正の側では f2=x6(1−x2) を最大化して平方根の微分を避ける。面積は u=x2 でベータ型の積分へ変える。
解答
(1)
f は奇関数である。0≦x≦1 では f≧0 なのでf(x)2=x6(1−x2)を最大化すればよい。微分するとdxdf(x)2=2x5(3−4x2).したがって最大は x=3/2 で、fmax=25627=1633.奇関数性から最小値は −33/16 で、x=−3/2 のときに取る。零点は −1,0,1 で、原点対称の概形となる。
(2) S=2∫01x31−x2dx.u=x2 とおくと x3dx=udu/2 だからS=∫01u1−udu.v=1−u と置けばS=∫01(1−v)v1/2dv=32−52=154.
総評
難度6、計算量5。目安時間は22分。奇関数性を先に見ると、最大・最小も面積も半分だけ調べればよい。微分では平方根の分母が出るが、符号判定に必要なのは3−4x2だけである。面積では負の部分をそのまま積分しないよう、正の面積として2倍する点に注意する。
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出典: 東北大学 1997年度 前期 理系 第6問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。