方針
与式は分母が0でない比の条件なので、まず と が0でないことを確認する。, を に代入して だけの式にし、 の値を求める。最後は、得られた値が正になることと、そのとき実際に を取れることを確認して、 平面の領域へ直す。
解答
(1)
比 , が定義されているので、, である。与式から であり、 に代入すると となる。ここで とおくと、, であるから である。したがって より を得る。
(2)
問題の条件より , は , でないから、上の右辺は0ではない。実数 が存在するには が必要十分である。よって であり、分子と分母の符号が同じになればよい。したがってである。すなわち求める範囲は である。
この条件が十分であることも確認しておく。右辺が正なら、その値を として を満たす を取れる。このとき なので、 は単位円上の点であり、これを とする実数 が存在する。
別解
解法2
方針
(1) は平方和からtan²yを求める。(2)は1がa²とb²の正の重み付き平均であることを使い、存在範囲を一行で判定する。
解答
(1) を平方して加えると であり、 と置けばよって(2)
上の平方和はであり、 はともに正で和が1である。したがって は の間に厳密に入る。すなわち逆にこの条件なら を の正の重み付き平均として表せ、その重みを とする が取れる。対応する は単位円上にあるので も存在する。
よって求める領域はである。
総評
難度6、計算量5。目安時間は18分。三角比の比をそのまま扱うより、 へ代入して だけにするのが最短である。得点差がつくのは、, が0でないこと、 により右辺が0にならないこと、さらに存在条件が単なる不等号ではなく の存在まで保証していることを確認する部分である。 平面では、片方だけが絶対値1を超える2つの領域になる。