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東北大学 2001年度 前期日程文系数学 第1問

2つの放物線C:y=(x+1)2D:y=(x1)2+1の2本の共通接線を求めよ.
また,CDの2本の共通接線とCの囲む部分の面積を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安15

微分積分 接線・法線面積計算文字消去

方針

共通接線を y=mx+n と置き、各放物線との交点方程式が重解をもつ条件を判別式で表す。2つの接線条件を連立すると切片と傾きが決まる。面積は、2本の接線の交点を境に上側の接線が入れ替わるので、左右に分けて「接線と放物線 C の差」を積分する。

解答

共通接線を y=mx+n とおく。

まず C:y=(x+1)2 に接する条件を求める。交点の x 座標は (x+1)2=mx+n すなわち x2+(m+2)x+(n+1)=0 をみたす。この2次方程式が重解をもてば接するので (m+2)24(n+1)=0 である。

次に D:y=(x1)2+1 については (x1)2+1=mx+n すなわち x2(m+2)x+(2n)=0 が重解をもてばよい。したがって (m+2)24(2n)=0 である。

2つの条件を連立すると 4(n+1)=4(2n) より n=12 であり、さらに (m+2)2=6 だから m=2±6 である。よって2本の共通接線は y=(2+6)x+12,y=(26)x+12 である。

次に面積を求める。2本の接線は点 (0,1/2) で交わる。C との接点の x 座標は、C の接線の傾きが 2(x+1) であることから 2(x+1)=2+6x=62 および 2(x+1)=26x=62 である。

したがって、求める領域では左側 6/2x0 の上側が傾き 2+6 の接線、右側 0x6/2 の上側が傾き 26 の接線である。よって面積 SS=6/20{(2+6)x+12+(x+1)2}dx+06/2{(26)x+12+(x+1)2}dx.ここで第1の被積分関数は x2+6x+32 第2の被積分関数は x26x+32 である。対称性を用いれば S=206/2(x26x+32)dx である。計算するとS=2[x3362x2+32x]06/2=62となる。したがって面積は 62 である。

別解

解法2(接点を媒介する)

方針

放物線 C,D 上の接点をそれぞれ s,t とし、
接線を接点の座標で表す。2本が同一直線になる条件から s,t を決め、
面積は接線との差が接点を二重根にもつ2次式になることを使う。

解答

放物線 Cx=s における接線はy=2(s+1)x+s21.放物線 Dx=t における接線はy=2(t1)xt2+2.両者が同じ直線になる条件は2(s+1)=2(t1),s21=t2+2.よって t=s, s2=3/2 となる。したがって2本の共通接線はy=(2+6)x+12,y=(26)x+12.接線と C の差は、接点を二重根にもつので、右側では{(26)x+12}{(x+1)2}=(x62)2,左側ではその xx に替えた式になる。したがって面積は206/2(x62)2dx=62.

総評

難度5、計算量5。共通接線の条件は判別式で機械的に出せるが、面積では左右で使う接線が入れ替わる点に注意する。接点の x 座標と2接線の交点を図示してから積分区間を決めると安全である。よくある誤りは、2本の接線のうち常に同じ直線を上側として積分してしまうこと。目安は15分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、構造を使って検算できる別経路に分けた。等号条件、範囲、必要性と十分性を明示し、積分・総和・極限および主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 東北大学 2001年度 前期 数学 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。