方針
と の接点の 座標を置き、傾きの一致と値の一致から を で表す。すると は となり、 は上に凸ではなく下に凸の差ではなく、根を2つもつ2次式として扱える。2つの放物線で囲まれる面積は、差の2次式の根の間を積分して に整理する。最後は中身の2次式を最小化する。
解答
曲線 と曲線 の接点の 座標を とする。接しているので、接点での傾きが等しい。 の傾きは 、 の傾きは だから である。よって である。
また接点での 座標も等しいので である。したがって より である。よって となる。
次に であるから、である。
2つの曲線が囲む部分は、 となる2つの交点の間にある。2次方程式 の判別式を とすると である。2つの根の差は である。
一般に、根を とすると であるから、面積 はである。したがって である。
よって を最小にするには を最小にすればよい。平方完成すると であるから、最小となるのは のときである。このとき であり、面積は である。したがって である。
条件・検算
はすべての実数 で成り立つため、曲線 は常に異なる2点で交わり、面積式を全実数 で用いてよい。
別解
解法2(対称軸へ平行移動する別解)
方針
接触条件から を得る。曲線の差を交点の中点へ平行移動し、幅 の下向き放物線 として面積を一度に積分する。
解答
曲線 の接点で値と傾きが一致することからしたがって差を平方完成するとよって囲まれる部分はに対応し、面積はここでだから、最小値は のときに生じる。このとき
総評
難度6、計算量6。接する条件から放物線を1変数で表し、2つの放物線の差の積分へ落とす問題である。目安は20分程度。接点の 座標を と出した後、 を正しく得ることが第一の山場である。面積は交点を直接求めてもよいが、根の差だけで と処理すると計算が短い。最後は面積そのものではなく の最小化に帰着する。
問題・解答の積分・総和・極限は原則として独立行に置き、分数は表示サイズで可読性を確保した。図は原問題の復元図または答案の論理関係を確認するための独自作図であり、解法の境界条件と結論を本文だけでも追えるようにした。