方針
導関数を 2{2xlogx−a(x−1)} と因数分解し、臨界点の方程式を a=h(x)=2xlogx/(x−1) に直す。x>1 で h(x) が単調増加し、値域が (2,∞) であることを示せば、臨界点の個数が分かる。最後に、その臨界点では f′′(x)>0 となることを確認し、極小値の個数に直す。
解答
x>1 で f(x)=2x2logx−x2−ax(x−2) を微分するとf′(x)=4xlogx+2x−2x−a(2x−2)=4xlogx−2ax+2a=2{2xlogx−a(x−1)}である。したがって f′(x)=0 は a=x−12xlogx と同値である。
ここで h(x)=x−12xlogx(x>1) とおく。微分するとh′(x)=(x−1)22(logx+1)(x−1)−2xlogx=(x−1)22(x−1−logx)である。x>1 では x−1>logx が成り立つので h′(x)>0 である。よって h(x) は単調増加する。
また、x を1に近づけると logx は x−1 に近いので h(x)→2 である。さらに x→∞ では h(x)→∞ である。したがって h(x) の値域は (2,∞) である。
ゆえに f′(x)=0 の解は、a>2 のときただ1つ存在し、a≦2 のとき存在しない。
最後に、a>2 のときの臨界点が極小を与えることを確認する。臨界点では a=x−12xlogx であり、f′′(x)=4logx+4−2a=4logx+4−x−14xlogx=4(1−x−1logx)>0である。したがって、その臨界点は極小点であり、極小値は1個生じる。
よって x>1 における極小値の個数は{01(a≦2),(a>2)である。
臨界点を決める単調関数
別解
解法2
方針
f′(x)=2(x−1){h(x)−a} と分解し、h(x)=2xlogx/(x−1) の値域を調べて符号変化を直接読む。これにより極小判定を二階微分なしでも行う。
解答
x>1 でf′(x)=2{2xlogx−a(x−1)}=2(x−1){x−12xlogx−a}.h(x)=x−12xlogxと置くとh′(x)=(x−1)22(x−1−logx)>0.さらにx→1+0limh(x)=2,x→∞limh(x)=∞.したがって値域は (2,∞) である。
a≦2 なら常に h(x)−a>0 なので f′>0、極小値は0個。a>2 なら h(x)=a はただ1解をもち、その前で f′<0、後で f′>0 となる。よって極小値は1個である。{01(a≦2),(a>2).
総評
難度は10段階中7、計算量は10段階中5。目安時間は22分。採点ポイントは、f′(x)=0 を a=h(x) の形にすること、h′(x)>0 を x−1>logx で示すこと、臨界点の存在だけでなく f′′(x)>0 により極小であることを確認することである。誤りやすいのは、a=2 のとき x>1 に解があると考えてしまうこと、また極小「値」の個数を極小点の存在判定と分けずに扱うことである。
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出典: 東北大学 2002年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。