方針
放物線の軸は で、 では常に 内にある。したがって整数 での最小は、軸に近い の3点だけを比べればよい。各値を比較して の範囲を 、、 に分け、各範囲で三角関数の最小を調べる。
解答
放物線 の軸は である。 なので、整数 での最小値は の値を比べれば決まる。
それぞれである。比較すると であり、 である。
(1) より である。この範囲では であり、 である。したがって を最小にするには を最大にすればよい。 ではであり、 は を動く。この範囲では のとき最大である。よって である。
(2)
上の比較からである。
中央の範囲では であり、これは が最大になる で最小値 をとる。
一方、端の範囲では(1)と対称性から最小でも であり、 より小さくならない。したがって全体で である。
軸に最も近い整数
別解
解法2
方針
平方完成して放物線の軸 を求める。 なので、整数上の最小点は軸に最も近い のいずれかである。最近整数が切り替わる を境に処理する。
解答
(1)
平方完成すると軸は で、 である。したがって最近整数は だけを調べればよい。
は 、すなわち に対応し、 は に対応する。よって の範囲ではが で最小となる。
(2)
全範囲では中央区間のが で をとり、これが全体の最小である。
総評
難度は10段階中6、計算量は10段階中5。目安時間は18分。採点ポイントは、整数での最小候補を に絞る理由を軸の位置から説明すること、3つの値の比較で角度範囲を正しく分けること、端の範囲と中央の範囲を別々に最小化することである。誤りやすいのは、実数 の最小と整数 の最小を混同すること、また の境目を含めずに扱うことである。