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東北大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

2つの関数をt=cosθ+3sinθ,y=4cos3θ+cos2θ3sin2θ+2cosθ+23sinθとする.

(1) cos3θtの関数で表せ.

(2) ytの関数で表せ.

(3) 0θ180のとき,
yの最大値,最小値とそのときのθの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

三角関数関数 置換微分による最大最小、範囲評価

方針

t=cosθ+3sinθ=2cos(θ60) と置き、ϕ=θ60 で整理する。すると cos3θ=cos3ϕ となり、3倍角の公式から t の3次式になる。yϕ で書き直して 2t3t24t+2 に整理する。最後は 0θ180 から 1t2 を求め、3次関数の端点と停留点を調べる。

解答

(1) t=cosθ+3sinθ=2cos(θ60) である。ここで ϕ=θ60 とおくと t=2cosϕ である。また 3θ=3ϕ+180 だから cos3θ=cos3ϕ である。

3倍角の公式より cos3ϕ=4cos3ϕ3cosϕ であり、cosϕ=t/2 を代入してcos3ϕ=4(t2)33t2=t323t2である。したがって cos3θ=12t3+32t である。

(2)

同じく ϕ=θ60 とおく。まず 4cos3θ=4cos3ϕ である。また cos2θ3sin2θ=2cos(2θ+60) であり、2θ+60=2ϕ+180 だから cos2θ3sin2θ=2cos2ϕ である。さらに 2cosθ+23sinθ=2t である。

したがって y=4cos3ϕ2cos2ϕ+2t である。cosϕ=t/2 と、cos3ϕ=t323t2,cos2ϕ=2(t2)21=t221を代入するとy=4(t323t2)2(t221)+2t=2t3t24t+2.(3) 0θ180 のとき、60ϕ120 である。この範囲で t=2cosϕ1t2 を動く。 Y(t)=2t3t24t+2 とおくと Y(t)=6t22t4=2(3t+2)(t1) である。したがって候補は端点 t=1,2 と停留点 t=2/3,1 である。それぞれ Y(1)=3,Y(2)=6, Y(23)=9827,Y(1)=1 である。

よって最大値は 6 であり、これは t=2 のとき、すなわち 2cos(θ60)=2 より θ=60 で生じる。

最小値は 1 であり、これは t=1 のときである。すなわち 2cos(θ60)=1 だから θ60=60,60 となり、θ=0,120 で生じる。

t の範囲と三次関数

別解

解法2

方針

z=cos(θ60)=t/2 と置き、3倍角・2倍角を Chebyshev 型の多項式として一度に処理する。得られた三次関数は導関数の符号表を作り、t の実現範囲 [1,2] 上で端点と極値を比較する。

解答

(1) z=cos(θ60)=t2と置く。3θ=3(θ60)+180 だからcos3θ=cos{3(θ60)}=(4z33z)=t32+3t2.(2)cos2θ3sin2θ=2cos(2θ+60)=2cos{2(θ60)}.したがってy=4(4z33z)2(2z21)+4z=2t3t24t+2.(3)60θ60120 より1t2.Y(t)=2t3t24t+2 とおくとY(t)=2(3t+2)(t1).候補値はt12312Y(t)3982716である。よって最大値は 6、最小値は 1 である。

t=2θ=60 に対応する。また t=1cos(θ60)=12だから、指定範囲では θ=0,120 に対応する。

総評

難度5、計算量5。目安時間は18〜23分。t=2cos(θ60) に気づくと、三角関数の整理が一気に進む。cos3θ では 3θ=3(θ60)+180 となるため符号が反転する点に注意したい。(3)は t の範囲が [1,2] であることを先に確定し、端点と停留点をすべて評価する。最小値 1θ=0,120 の2か所で生じる。

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出典: 東北大学 2003年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。