方針
放物線の頂点を平方完成で求める。定数項の分母は であり、指定範囲では なので式変形してよい。頂点は となるため、軌跡は の右枝である。距離は の座標を出して の式に直し、最小値と等号成立を確認する。
解答
(1)
与えられた範囲では であり、また である。放物線を と見ると、頂点の 座標は である。頂点の 座標は、平方完成によりである。したがって である。
ここで , とおくと である。また では だから である。逆に、, を満たす点は で、 に対して となる がこの範囲にただ1つ存在し、そのとき となる。よって軌跡は である。
(2) は 軸との交点なので、 を代入してである。したがって との差を取ると、横方向の差は 、縦方向の差は である。よって である。 とおくと、 より であり、 である。 で は増加するので、最小は 、すなわち のときである。このとき であるから、求める最小値は である。
条件・検算
軌跡の逆向きの存在を確認し、距離の最小値が で実際に達成されることを示した。
総評
難度5、計算量4。目安時間は25〜30分。平方完成そのものは標準的だが、定数項を と整理できるかで見通しが大きく変わる。(1)では だけで終えず、 から右枝 であること、またその右枝が実際にすべて現れることまで書くと答案が締まる。(2)は の 座標と頂点の 座標を混同しやすい。距離の縦成分が になることを明示し、最後に と等号成立 を確認するのが採点上の要点である。