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東北大学 2002年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第4問

2つの放物線C1:y=x2,C2:y=(xa)2+b(a0)と1点ずつを共有する放物線C:y=p(xq)2+r(p1)を考える.CiCの共有点をPi(xi,yi)とする.
このとき,x1x2であることを示せ.
さらに,線分P1P2の傾きをabのみの式で表せ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

図形と方程式微分 接線・法線文字消去必要十分条件

方針

Cが C1C2 とそれぞれ1点だけ共有することは、それぞれの点で接することを意味する。接点のx座標を x1,x2 とし、微分係数の一致から x1=p(x1q)x2a=p(x2q) を得る。この2式の差で x1x2 を示し、さらに接点のy座標の一致を使って x1+x2=a+b/a を導き、傾きを求める。

解答

C1C の共有点を P1=(x1,y1) とし、C2C の共有点を P2=(x2,y2) とする。それぞれ共有点が1点だけなので、放物線はその点で接している。

まず微分係数を比較する。C1:y=x2 の接点 x=x1 における傾きは 2x1 である。一方、C:y=p(xq)2+r の同じ点での傾きは 2p(x1q) である。したがって x1=p(x1q) である。

同様に、C2:y=(xa)2+b の接点 x=x2 における傾きは 2(x2a) なので x2a=p(x2q) である。2式を引くと x1x2+a=p(x1x2) を得る。もし x1=x2 なら a=0 となり、条件 a0 に反する。よって x1x2 である。

次に接点のy座標の一致を用いる。上で得た接線条件から x1q=x1p,x2q=x2ap である。したがって r=x12(11p) であり、同様に r=(x2a)2(11p)+b である。よって (11p){x12(x2a)2}=b である。

また p=x1x2+ax1x2 なので 11p=ax1x2+a である。これを代入すると ax1x2+a{x12(x2a)2}=b である。ここで x12(x2a)2=(x1x2+a)(x1+x2a) だから a(x1+x2a)=b であり、a0 より x1+x2=a+ba である。

線分 P1P2 の傾きは y2y1x2x1=(x2a)2+bx12x2x1 である。分子を整理すると (x2a)2+bx12=(x2x1)(x1+x2a) であるから、傾きは x1+x2a=ba である。

3つの放物線と2接点

別解

解法2

方針

各共有点が接点であることを、差の二次式の判別式0として表す。接点座標は二次式の重解なので、係数から x1,x2 の関係を取り、最後に弦の傾きを因数分解する。

解答

CC1(p1)x22pqx+(pq2+r)であり、唯一の共有点 x1 はこの二次式の重解である。よって(p1)x1=pq.同様に CC2 の重解 x2 について(p1)x2=pqa.2式を引くと(p1)(x1x2)=a.a0 なので x1x2 である。

接点条件と定数項の比較を整理するとa(x1+x2a)=b,x1+x2a=ba.弦の傾きはy2y1x2x1=(x2a)2+bx12x2x1=x1+x2a=ba.

総評

難度は10段階中7、計算量は10段階中6。目安時間は25分。採点ポイントは、「1点だけ共有」を接する条件に置き換えること、微分係数の一致から x1x2 を示すこと、接点の座標条件で x1+x2 を消去することである。誤りやすいのは、p1 を使う前に 11/p で割る条件を確認しないこと、また傾きの分子の符号を逆にすることである。

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出典: 東北大学 2002年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。